副標目は統制語との組み合わせで、より精密な検索を可能にするものです。
副標目を組み合わせることで、「ある疾患の<診断>に関すること」など検索の内容限定や、「ある疾患の<原因>とそこから<発症>する疾患」など語句間の関係性を示すなど、通常の検索ボックスからでは難しい検索が可能になります。
ここでは検索例を見ながら、副標目との組み合わせについて考えていきたいと思います。
例:<過眠症>の<薬物療法>についての文献を検索する
①シソーラスブラウザで調べたい概念の統制語を検索
シソーラスブラウザで過眠症と検索すると、、、
②表示された統制語一覧の中から目的の統制語をクリックして「キーワードの詳細情報を見る」をクリック
過眠症の文字列を含む統制語一覧が表示されるので、「過眠症」をクリックして「キーワードの詳細情報を見る」をクリックします。
③組み合わせたい副標目にチェックして「医中誌Webを検索」をクリック
副標目の隣に表示された「+」をクリックし、すべての副標目を表示させます。
※このとき、「下位語も検索する」と「メジャー統制語に限定する」も必要であればチェック(この2つは初級編左ボックスで解説)
薬物療法と組み合わせたいので、薬物療法にチェックをつけ「医中誌Webで検索」します。
↓ 「〇〇(統制語)」の「△△(副標目)」についての文献が検索される
(@”過眠症”/TH)and (SH=薬物療法)の式で、過眠症のキーワードをもつ文献の中でも、薬物療法についての内容を含むものが210件検索されました。
例:睡眠障害が原因のうつ病についての文献を検索する
①原因の疾患名に副標目「合併症」をつけて検索する
上のボックスを参考に、統制語「睡眠-覚醒障害」と副標目「合併症」を組み合わせた式で文献を検索します。
②その後発症した疾患名に副標目「病因」をつけて検索する
①と同様に、統制語「うつ病」と副標目「病因」を組み合わせた式で文献を検索します。
③検索履歴から二つの式を掛け合わせる
①で検索した式と②で検索した式を履歴からANDで掛け合わせます。
↓ 2つの検索結果を掛け合わせた検索がなされる
「睡眠-覚醒障害の合併症」と「うつ病の病因」のキーワードを両方もつ文献が122件検索されました。
もしも検索目的が「うつ病が原因の睡眠障害」だった場合は、「うつ病(合併症) AND 睡眠-覚醒障害(病因)」という掛け合わせになりますね。