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私の卒論ができるまで: 大塚正斗(九州大学芸術工学部・2017年卒): できるまでの道のり

九州大学の図書館でティーチングアシスタントとして働く院生が学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか紹介します。

目次

初めに

  • 私の卒論シリーズ
  • 今回の先輩は大塚正斗さん

できるまでの道のり

  • 卒論の内容と長さ
  • 最終提出までのスケジュール
  • ここがポイント

Q&A

  • 普段の生活との両立
  • 活用したツール

終わりに

  • オススメ本
  • 後輩へのメッセージ

おまけ

  • 卒論の内容をもっと詳しく

このガイドの作成者

卒論の内容と長さ

まず、自分がどのような卒論を書いたのかを軽く紹介します。 

 


 

卒論のテーマ:

      創造性促進のためのお菓子提示デバイス「おかしくん」の制作研究

「おかしくん」はディスカッションをスムーズに進行させ、創造性を高めることを目的としたシステムである。お菓子提示やお菓子の味覚刺激・栄養素による行動変容に注目し、ディスカッションの状況に合わせてお菓子を提示することで、より円滑なディスカッションを促進させることを検討している。

 

卒業論文では、「おかしくん」システムの試作及び、お菓子の有無による集団創造性の違いを定量的に評価する方法の検討のための実験を行った。

 

実験の結果、単純な生理反応の計測では集団創造性の評価は困難であった。しかし、お菓子を提示することで、ディスカッション中の発話量のばらつきを抑えられることが示された。

また、お菓子提示により、ディスカッション中の感情的な対立が減る、独創性・有効性の高いアイデアが創出される傾向が見られた。

 


ざっくりとこのような内容の卒業論文でした。

この卒論は、ページ数は33、文字数は18500くらいになりました。

 

ただ、私の卒論の文章量をあまり参考にしないでください。

 ページ数や文字数は研究テーマによって大きく上下します

 

先ほど示したページ数や文字数はあくまでも一例であり、これにあわせるために必要のない文章を追加して文字数を増やしたり、重要な情報をそぎ落としてページ数を減らしたりしないように注意してください。 

 

最終提出までのスケジュール

完成までのスケジュール
時期   やったこと

9月 

11月上旬 

11月下旬 

1月上旬 

1月中旬  

1月20日

1月末

2月16日

東北大学の教員とMTG

実験装置の制作

東北大学で実験

卒論概要完成

卒論仮完成 指導教員のチェック待ち

卒論エントリー、卒論概要提出

卒論提出

卒論発表

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[卒論完成までのスケジュールについて]

私のスケジュールは、あまり良くない例なので参考にはならないと思います。私は、研究のテーマが明確に決まるまでに時間がかかってしまったせいで、実験がおくれてしまいました。研究テーマがしっかりと定まっていないと、自分が何をすべきかが曖昧になってしまいます。

 

そのため、まず研究のテーマを早く決めることを意識すると良いと思います。

 

しかし、自分が良いと思っていた研究テーマでも、すでに研究され尽くされていたりして、研究として成立しないことがあります。すでに研究されているかどうかということは、私たち学生では判断しづらいところなので、指導教員に尋ねながら研究テーマを練り上げていく必要があります。

私は、学部4年生の一年間研究を行った経験から、研究のテーマを固める作業が研究において一番大事だと思うようになりました。

 


_

[テーマをどのようにきめたか]

研究テーマを決めるためには、ある程度の論文を読んで知識を蓄える必要があります。

 

私の場合、お菓子を使ったデバイスを製作するという大まかな方向性が、はじめから指導教員から決められていました。そのため、私はお菓子を用いた研究論文をひたすら読み続け、どのような研究テーマにするか考え続けました。

 

その結果、私はディスカッション中にお菓子を提示することでどのような影響があるのかを調べた研究を見つけました。その研究では、ディスカッション中にお菓子を提示することにより、集団雰囲気の向上やコミュニケーションの促進などの効果が得られると述べられており、お菓子には創造性を向上させる効果があるのではないかと考察されていました。

 

この研究を面白いと思った私はお菓子とディスカッションや創造性を組み合わせた研究をしようと決めました。

 

ただ、すでに先行研究で行われていることと同じことをしても意味がないので、先行研究と目的がかぶらないように、さらに論文を読み漁り、新規性のある研究テーマに仕上げていきました。ここまでに、記憶しているだけでも20以上の論文を読んだと思います。

 

その調査の結果、これまで行われてた研究では、ディスカッション開始時からお菓子を提示している実験が多く、ディスカッションの途中からお菓子を提示している研究が少ないことに気づきました。このことから私は、はじめからお菓子を提示するのではなく、ディスカッションの状況に合わせて適切なタイミングでお菓子を提示することで、システム側からより能動的な創造性支援が行えるのではないかと考え、現在の研究にたどり着きました。

 

ここに至るまでに苦労しながら数多くの論文や資料を読んでいたので、研究内容が明確になってきた時はとても嬉しかったのを覚えています。このように自分の研究に対して愛着を持てるように、納得するまで調べるということが、研究において重要であると思います。

 

 

論文を探す際は「Google Scholar」がオススメです。Google Scholarは、学術面に特化した検索エンジンで、論文、学術誌、出版物など多くの文献にアクセスすることができます。これとあわせて九大図書館のサイトには、様々なデータベースへのリンクがあり、それらを利用することでより多くの論文と出会えると思います。

 

 

ここがポイント

[スケジュール管理]

卒論に限らず、すべてのことで言えることだと思いますが、スケジュール管理は大切です。締切の日から逆算して余裕のある研究スケジュールを立てることができれば、卒業論文は苦ではないと思います。私は研究スケジュールを作ることを怠ったため、実験がだいぶ遅れてしまい、卒論の執筆が遅れるという事態になってしまいました。実験後すぐに急いで卒論の執筆を始めましたが、とてもドタバタしたのを覚えています。このような事態を避けるためにも、最初に研究スケジュールをしっかりとつくり、今何をするべきなのかを明確にするとが重要です。

 

[報告、連絡、相談]

自分一人の判断だけで研究を進めることはとても危険です。なぜならば、一人の判断だけで物事を進めると、なにか間違いがあっても気づけないからです。自分の研究にミスや改善点があったとしても、定期的に指導教員に進捗を報告していれば、その都度訂正をしてくれます。もし、指導教員への報告を怠っていると、ミスを発見した時にはもう手遅れということにもなりかねないです。

私は、研究で行き詰まり二進も三進も行かなくなった時、すぐに誰かに相談することを心がけています。一人で長いこと考え続けていた問題でも、他者の意見・アドバイスを聞くことで、案外するっと解決してしまうことが多いです。これは、第三者の意見を聞くことで、問題を多角的に捉えることができるようになるからです。よくビジネスマナーで言われる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」は研究においてもとても大切です。気軽に報告・連絡・相談ができるように、日頃から指導教員や研究室の先輩とコミュニケーションを取ることをお勧めします。

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普段の生活との両立

活用したツール