考古学にロマンを感じる人は多いようです。
学芸員や研究者はどんなような仕事をしているのでしょうか。
実は博物館や考古学は科学の方法により過去の復元をしています。
過去であっても、人類の行動により残された痕跡で彼らが何をしたのかがよくわかります。
過去のものを分析することで、もっと客観的に人間の行動の意味を理解することができます。
そして、過去と照らして、今の私達の行動をよく理解できます。
さて、
探偵遊びの心で、過去の世界へ探検してみましょう。
まず、今回のガイドです。科学の方法で時間を判定する:考古学者はどうやって時代を判定しましたか?
5月18日は博物館の日です。
2020年はCOVID-19の影響で多くの博物館は閉館していました。
「すごく行きたいなぁ〜」と思っていた人が多いかもしれませんね。自粛が終わり、博物館や美術館なども行けるようになりました。博物館に行ったら、絶対目に入るのは展示パネルにある『紀元前xxxx年から紀元前xxxx年』の記述です。
それは考古学者の研究でわかったものと言われても、色々な疑問が浮いてくるかもしれません。
考古学者は何を根拠にしてこんなことを言えたのでしょうか?
こんな地味な壺なのになぁ〜!
図1:筆者撮影により作成 馬高縄文館 2016年
こんな地味な壺なのになぁ〜!
今年(2020年)4月8日出版された雑誌『Nature』に特異性C -14(次のページで詳しく説明します)を使って陶磁器の年代を測定する論文「Accurate compound-specific 14C dating of archaeological pottery vessels」(SSO-KIDでログインする必要があります。)が収録されています。
研究者はC−14を使って一番難しい年代測定―――陶器の年代測定にチャレンジし、精確な陶磁器年代を測定することができました。
C-14を含む年代判別法とこの新たな年代測定法について、ガイドの中で説明してみます。