『Nature』の論文では陶磁器に入れた有機物の脂質にある炭素を使って、精確なC-14測定法で陶磁器年代も測定できることがわかりました。
このような方法があれば、これから面倒な相対年代法などに「さ・よ・な・ら」と言えるのでしょうか。
期待をしていますが、成人の世界に「容易」という言葉は「太ること」以外に使えません。『Nature』の論文で示された方法は良いですが、もし陶器に食物の残存がなければ、測定できる試料を採取することができません。
つまり、他の方法も重要です。
でも、博物館にとってはいいことです。なぜなら、寄贈された物の時代の確定に手かがりを提供できる可能性が増えたからです。
図1:馬高縄文館で撮影した写真により筆者作成
図2: 田中琢 1983「方格規矩四神鏡系倭鏡分類試論」『奈良国立文化財研究所創立30周年記念論文集 』 同朋舎
横山浩一 1985『岩波講座 日本考古学1研究の方法』岩波書店
により作成
もっと考古の世界を知りたい人がいれば、次の本と文章を読んで、一緒に遊びましょう。