九大図書館にあるおすすめ本紹介します！（2016年）: 第5回医系職業人・専門職としての心構え

「惜しい！もっとこうすればいいのに…」
そんなアドバイスしたくなる研修医・若手医師に贈る先輩方の84のアドバイス。現場の生の声から生まれた、勉強法から社会人マナー・心構えまで幅広くお届け。先輩医師の方々には後輩指導の参考にもなりますよ！

薬局や病院に勤務するエキスパートが、日々現場でおきているコミュニケーションの問題を症例と4択式の設問で示し、詳しく解説しています。症例は小児、妊婦、在宅緩和ケア等多岐にわたり、実務実習前後の薬学生のファーマティカルコミュニケーション力の向上に有効です。

「もっと患者さんの気持ちに寄り添うにはどうすれば？」ナースなら誰しも抱く疑問に心理学の視点からテーマごとにマンガ・図表なども使ってわかりやすく解説しています。「自分も似たようなことで困った経験ある！」と思う場面がきっとあるはずです。

看護学生・看護師・看護師長それぞれの立場での看護実践を物語化し、それに著者らが解釈を加えられているので、読者の思考を深めさせてくれます。
看護学生だけでなく、看護に関わる全ての人へ。看護師であることに迷ったときにぜひ読んでください。あなたも「書く」ことで、自分を見つめるもう一人の自分の眼をもち、その先の看護を変える気づきにつなげませんか。

資格も語学もあまり意味ない？根暗は悪くない？
実際、企業が面接で何を見ているのか。そんな企業の意図や裏事情を、長年人材ビジネス業界に身を置いてきた著者が詳しく説明。
これから就活を始める人、企業の腹の中を知りたい人にぜひとも読んで欲しいです。

6年前のあの日、周辺の医療機関がほぼ壊滅状態の中、唯一水没を免れ自家発電機を所有していたこの災害拠点病院に、人々は殺到しました。
24時間緊急体制のすさまじさを臨場感と共に伝えるドキュメンタリーとしてだけでなく、300を超える全避難所のトリアージや転院支援など、災害時救急医療のモデルケースとして読むのもおすすめです。

人生をがむしゃらに頑張るだけでは、大きな結果は得られない。いかに努力を最大限に効率化し成功につなげていったか、多くの人に共通するキャリアパスの法則を論理的に説明しています。

医師の思考法の欠陥や患者に対する先入観により「認知エラー」と呼ばれる誤診につながることを多くのケースを通じて明らかにしています。正しい診断に到達し、適切な治療を提供するためにはどうしたらいいのか？自分が陥りがちな思考の間違いに気付けるかもしれません。

歯科医師の心構えについて、歯科医である著者自身の経験・問題意識を交えながら執筆された数少ない本。まさに歯科医療従事者としての心構えについて書かれた一冊です。今後歯科医界を担っていく若者たちへ向けた著者からのメッセージがつまっています。

たった一人で患者宅を訪れ、医療行為から生活面のケアまでこなす、訪問看護師たちの奮闘する姿を等身大で描いたルポ。
現代社会における課題の一つ、在宅介護・在宅死にどう向き合っていくか、第三者の立場から考えることができる本です。

いわずと知れた天皇陛下の執刀医による「医師道」の本。
一般の人向けにとても平易に書かれていて、とても読みやすい。
患者さんに対してだけでなく、自分自身とも真摯に向き合う姿勢から学ぶことは多いはずです。

決してエリートではなかったと、挫折からはじまった研究について綴られた、誰もがご存じノーベル賞受賞者である山中伸弥先生唯一の自伝。
やさしい語り口なので、普段本を読まない人でもさっと読めます。研究者にも医療関係者にも読んで欲しい、研究と医療とのつながりを再考させてくれる一冊です。

開発した薬がどういう点で画期的なのかを、実際の臨床データなどを適宜引用して、信頼できる情報として説明しているので、読み応えがあります。
さまざまなバックグラウンドを持つ先人たちの実例や開発の舞台裏を通して、創薬系研究職の心構えを知ることのできる良書です。