DNAの構造研究において、非常に重要なデータを出したにも関わらず、それが示す事実に気付くことができなかった不遇な科学者です。しかし、彼が行った実験は今でも広く知られており、その名を後世に伝えています。
さて、エイブリーの実験により、遺伝子の本体はDNAであることがわかりました。
ここで、科学者たちはDNAはどんな構造をしているのだろう?と考えるようになります。
最初に重要なデータを出したのがシャルガフという人です。
彼が実験を行ったのが1950年.DNAの構造が特定される3年前のことです.
シャルガフはDNAを粉々にして,その中にある成分にどんなものがあるのか調べていました.
この実験で,シャルガフは奇妙な関係式が成り立つことに気づきます.
さて、どういうことでしょうか?
つまり、Aが2つあれば、Tは2つ、Cが3つあればGは3つあるということです。
結局シャルガフは答えを出すことが出来ませんでした。
これに答えを出したのは、後ほど詳しく紹介するワトソンとクリックという科学者です。
彼がどういう答えを出したのか、先に進む前にしばし考えてみてください!