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歯科医師として診療室で働くようになったら: 本に頼るとき

研修歯科医となったとき、どんな練習や本を参考にしたか、独断と偏見で個人的にまとめてみました。

研修医時代に参考にした本

研修している間、指導医に質問するのが一番の早道ではありますが、

診療中、どんなによく見ようと思っても、角度的に見えなかったり、次の治療の準備を手伝う必要があったり、当番があったりと、みたくても見れない手技などもあります。

またこまかく見れないこともあると思います。そういうときに私は、本に頼っていました。

実際に私が参考とした本です。学生時代の教科書を見返すこともありましたが、臨床に出ると、少し見方が変わるので、違う本を探したり、見たりしていました。

 

歯科治療技術系

歯科衛生士さんの本などもとてもわかりやすく書いてありますが、歯科治療に関しては歯科医師の本にたよるしかありません。

最初にぶつかる壁は、私の個人的な感想ですが、除冠、大臼歯部の抜髄、支台歯形成、インレー形成、カリエス除去、コンポジットレジン充填などだと思います。

クリニカルエンド~は、髄腔開拡のイメージが一番つかみやすく、根管のイメージもつきやすかったです。

 

歯科臨床研修マニュアル~は、幅広い分野が一冊にまとめられ、問診のとりかたなどから丁寧に記載されています。

イラストレティット~は歯冠形成の図がわかりやすかったと思います。

 

病棟勤務で参考にした本

病棟系

口腔外科では手術に入ることがあると思います。外回りと呼ばれる、足りない器具を用意したり、人手が足りないことろに補佐としてはいることがあります。

また親知らず抜歯のアシストにつくこともあると思います。この場合、術者の視野を確保することがメインですので、補佐の研修医は正直、術野が見えにくいです。

手術内容を知った状態でオペを見学するのとしないのとでは大きな差があります。

以下の本であらかた予習を行い、だいたいでもいいので頭に入れておくと役立つと思います。

私は頚部廓清、再建術などのときによく予習に使っていました。解剖学の本などは、図が大きく鮮明なものがおすすめです。

高価なので、図書館で借りることが多かったです。

実際に病棟で患者さんの点滴(ルート確保)、採血、動脈血液ガス採血をおこなう場合や、経鼻胃管挿入などベッドサイドでの処置であり、数をこなさなくてはならないものなどあります。

実際に先輩のをみてからやるのですが、教わる先生によってやり方が異なっていたりするので、誰のいうことを聞いたらいいのかわからなくなるときもあると思います。

そのときも本に頼っていました。

看護師さん用の情報誌などもわかりやすく書いてあり、輸液や栄養に関してもとても勉強になります。

森皆ねじ子さんの本は個人的に読みやすく、経験談がそこかしこにちりばめられていてイラストもかわいく書いてあるので、入りやすく、読みやすく、「同じことを思ってる(やってしまった)ヒトがいるんだー」という気持ちになります。よく読んでは頼っていました。