あなたは日本語教師です。様々な国から来た生徒で構成されたクラスを担当しています。生徒は自分の母国語以外の言語をほとんど話せません。今日はそんな生徒たちに「きれい」という言葉とその使い方を教える日です。みんな母語以外は話せませんから、英語では教えることができません。あなたは「きれい」という言葉をどうやって教えますか?
ちょっと考えてみてください・・・
例えば、花の写真をみせて「花はきれいです」と教えたとします。すると学習者側は「花」の名前が「きれい」というのかなと思うかもしれないし、「きれい」ではなくて「かわいい」の意味でとってしまう可能性もあります。
どうでしょうか。
意外と悩ましい気がしませんか?こんなふうに、「日本語を教える」のは、国語を教えるのと少し違います。
「国語教育」とはちょっと違う「日本語教育」・・・「実はちょっと日本語教育に興味を持っている」、「実は日本語を教えてと頼まれている」なんて人がいるかもしれません。このガイドでは、いきなり専門の概説書を読むのは(いくら概説書とはいえ)敷居が高い、退屈して読み切れるかわかんない!そんな人向けに「日本語教育」を、ちょっとだけ気軽に知ることができる本や資料を紹介します。