次は実際に実験ノートを書くにあたって「これは書いておかないといけない」という必要事項を紹介します。
このページでは、実験前にプロトコルを決めておいてその流れに従って実験を行うことを前提としています。
しかし結果を見て適宜修正しながら実験を行う場合は、起こった事柄を随時記載するという実験ノートのとりかたの方が効率的です。
どちらも実験ノートの形式として間違っていませんが、プロトコルがあらかじめ決まっている場合の方が多いと思うので、こちらを前提とします。
まず実験を始める前に書くべきことは
1.日付
2.実験のタイトル
3.実験の目的
4. サンプルの情報
サンプルのn数、サンプルの詳細、ポジコン、ネガコン
5.プロトコル(手順)
試薬の量、反応時間なども詳細に
です。
実験の目的を文字にすることで明確化し、プロトコルを見直して実験を行うことで本当に実験の目的が達成できるのか確認します。
(条件はそれでよいのか、ネガコン、ポジコンは正しく置かれているか)
以前と全く同じ内容のプロトコルの実験を行うときは、
「○○ページ参照」と書いておいたり、よく使うプロトコルであったらあらかじめ何枚か小さな紙に印刷しておいてその都度貼るのも効率的でよいと思います。
実験中は、プロトコルに書いてある操作を終えるたびにその操作について書いてある箇所の横にチェックをいれていくのがオススメです。(自分がどこまで実験を進めているのか分かりやすくなり、操作をとばしてしまうようなミスを予防できる)
他にも、実験中に気づいたこと・考えたこと、やむなく変更したことなどを書き忘れないように気をつけます。
実験後には次の2点を記載します。
1.結果
生データが大量でノートに貼付けられないときは,パソコンに保存したり印刷してフォルダにまとめておきます。
実験ノートには得られた結果を端的にまとめて文章で記しておきましょう。
2.考察
得られた結果から何が分かったか、問題点など。