実験ノートの書き方とは直接は関係ないですが、科学史に名を残す偉人たちの実験ノートを紹介したいと思います(●・ω・)
実験者が研究室内で肌身離さず持ち歩く実験ノートには、実験者の様々な思いが込められているんでしょうね。。。
ノーベル化学賞を受賞したことでも知られる科学技術振興機構の野依良治センター長。
彼が京都大学助教授時代、実験中にフラスコが爆発し顏や首に20数針も縫う大けがをしてしまったことがありました。
しかしながら野依センター長は翌日から実験を再開し「不死身の野依」の異名をとったという逸話があります。
その日の実験ノートには「EXPLOSION!」と記した下に,「残念無念」と書かれています・・・!(かっこいい!)
若かりし日の野依センター長の溢れる熱意が伝わってくるようです。
京都大学「桂キャンパス船井哲良記念講堂にノーベル賞・フィールズ賞受賞者の展示コーナーを開設しました。(2008年7月16日) — 京都大学」
https://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/2008/news7/080716_2.htm
ラジウムやポロニウムなどの元素を発見し、史上初の2度のノーベル賞受賞を果たしたキュリー夫人。
彼女は40年間の研究生活の中で、通常の人の6億倍もの放射線量を浴びていたと言われています。
実験ノートには今でも彼女の指紋が付着していて、ノートから放射能が検出されたため厳重に保管されているそうです。
「第35号・ラジウム発見100年 - 環境科学技術研究所 」
http://www.ies.or.jp/publicity_j/mini_hyakka/35/mini35.html
「キュリー夫人の実験 ノー トの放射能 明星大学図書館所蔵 - J-Stage」
RADIOISOTOPES, 54, 437-448 (2005)
森千鶴夫,井上一正,宮原諄二,千輪潔
https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/54/10/54_10_437/_pdf