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私の好きな本〜医療編〜: 本紹介 〜最近〜

医療を取り扱った小説。医師が主人公の小説。医師が作家の小説などを集めたページにしてみてます^^

賢く生きるより辛抱強いバカになれ 〈医師•患者が主人公〉〈医師が作家〉

第一人者として認めらるまで、二人はどんな目線、姿勢で生きてきたのか…。

また第一人者であり続ける今何を目指しているのか…。

この本はiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中先生と、現京セラ、KDDIの設立、JALの再建などで平成の経営の神様として知られる有稲盛和夫さんの対談集です。大きな成果を上げてきた二人だけに、お互いのささやかな一つの問いに対する受け答えにも深い思考や洞察がなされていて、読者もまた考えさせられます。

 

「マラソンか100メートル走か?」と仕事や人生へ向き合い方が垣間見えてくる章では、

どんなに時間がかかってもやり抜くことが大切な手術の経験もあり、10年20年という長い研究を見据えて、ゴールにたどり着くことを考えペース配分も考える山中先生。

かたや走り切れなくてもいいと、最初だけでも一流選手と伍していこういう思いでなければ勝負にならないと全力疾走をくりかえしているうちにそれが自分のペースとなったという稲盛さん。

とそれぞれのこれまでの経験に基づいた、今の境地が語られます。

自分も医学部に入ってからは、山中先生と同じようにどこか勉強に部活動にバイトに私生活にと全体のペース配分を考えて毎日を過ごしてきたように思います。

ただこの本で稲盛さんの言葉に触れて、自分がしたいことだけじゃなく、やらないといけないことも含めて、もっとひとつひとつ真摯に向き合ってみようと思いましたし、高校の頃はそうだったはずなんだけどなぁ…と自戒にもなりました。

この他にも両親や周りの人々から教わってきたこと、また今自分が後塵を育てるにあたってなどが語りあわれていて、どの立場の人が読んでも、考えさせられる、また自分が悩んできていたことにひとつ答えをくれる一冊となっていると思います。

今の世の中賢く要領よく生きないといい目には合いにくいのかもしれません…でも、そんな中で忘れてはいけない、失ってはもったいない辛抱強さや愚直さも思い出させてくれる一冊となりました。

アスクレピオスの愛人 〈医師•患者が主人公〉〈医療を取り扱った小説〉

タイトルからも漂う林真理子っぽさ!(いったいどんなイメージを抱いているのやら…)

もともと林真理子の作品も好きで、林真理子が描く医者がどうなるのかとわくわくしながら読んだ作品です。

どんな結末を迎えるのだろうか、作者が見せる答えのひとつは何なのか?と読み進めながら、

思いがけない終わり方で消化不良もありますが、それでもタイトルはそういうことだったのか…とすっきりもした、不思議な後味の作品でした。思い出すと今でもまだ後を引く読後感です…。

続きを見せてほしい…。

他にもこの人が医者を描いたらどんな作品になるんだろう?と読んでみたい作者さんがちらほらいます。辻村深月とか辻村深月とか笑”

皆さんがこの人にこの業界、職種を書き出してほしいと思うような組み合わせは何ですか?^^

今夜すべてのバーで 〈医師•患者が主人公〉

作者が自身の入院経験を元にして書いた、アルコールに取りつかれた男の物語。

「アル中の要因はありあまる”時間”だ。空白の時間にただそれを埋めたくて、忘れたくて飲むのだ!」

たしかになんもすることないし、することも終わったし飲むか!とはよく思うし、自分もお酒に強く生まれてきていたら、これくらい飲んでいてもおかしくなかったかな?とも思えます。

主人公の主治医となる先生が人情味あふれる人物で、終盤の主人公との問答、なぐりあいの喧嘩のシーンではずしんと胸を打たれます…。

「教養とは学歴のことではなく一人で時間をつぶせる技術のことである。」

なんて恰好をつけたくさい一節にもぐっときた小説でした。

そしてもっと恰好をつけた気取ったセリフがラストに待っているので、そこも読んでみてほしい一冊です!

作成者

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小池 研太朗
連絡先:
本ガイドは図書館学習サポーターとして勤務した際に作成したものです。

勤務期間 :2014年5月~2015年11月
当時の身分:学部5~6年生
当時の所属:九州大学医学部医学科