卒論ガイドを読んでいただき、ありがとうございました。
卒論を含む研究というのは、はじめに予想していた通りには全く進まないものだと思います。
しかし、論文では得られた結果を分かりやすく他人に伝えるために、
試行錯誤の段階についてはほとんどが省略されています。
最後におまけとして、卒論には書かれなかった私の試行錯誤を紹介しようと思います。
バッタの逃避行動を調べようと思った私は、はじめ、ラジコンカーをバッタに近づけ、
逃避行動を調べようと考えていました。
というのも、ラジコンカーはヒトに比べて一定の速度で近づけるため、速度を定量化でき、
捕食者(食うもの)のモデルとして適していると思ったからです。
そのため、私は4月からずっとラジコンカーをいじっていました。
おもちゃ屋で買った直後のラジコンは走行速度が速すぎたために、
まずはモーターを交換しました。
でこぼこした地面では、タイヤが上手く走れなかったため、タイヤも改良しました。
逃避時のバッタの様子を録画するためにデジカメを取り付けました。
改造中のラジコン
このように改造した後は野外で試運転をしていました。
試運転後は室内に持ち帰って上手く行かなかった点を改良し、
壊れた箇所の修繕をしていました。
改良と修理を繰り返すこと数か月、気がつくと9月になっていました。
・・・まずい。このままでは卒論が間に合わない。
スケジュールを見て焦りを感じた私は、捕食者(食うもの)のモデルをラジコンカーから
ヒトに変えることで、何とかデータを得ることができました。
(ちなみにメインのデータは10月頃から取りはじめ、最終的に300匹以上のバッタを追った。)
このように、研究は自分の思っていたいようには進まない、というのが卒論を通して
私が学んだことの一つです。
(結果だけみると、私は9月までただラジコンで遊んでいたことになる。)
限られた時間内に卒論を書かないといけない学部4年生には、進行状況を確認するための
具体的な計画と、計画通りに進まない時の臨機応変な対応が重要になると思います。