九州大学の1~3年生のみなさん、卒論ってイメージできていますか?そんなことまだ考えたことも無いよ・・・という方もいれば、がんばりたいけど・・・長い文章など書いたこと無いし・・・と漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
「私の卒論ができるまで」シリーズでは、本学の大学院生である図書館TA(Cuter)が、学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか語ってくれます。備えあれば憂いなし。先輩の様々な事例を参考にして、準備を進めましょう。
はじめまして!地球社会統合科学府包括的生物環境科学専攻の藤岡龍生(ふじおかたつお)です。福岡県柳川市出身で、学部時代は共創学部に所属していました。趣味はラジオを聴くことで、「オードリーのオールナイトニッポン」や「ハライチのターン!」、「もののけのラジオ無双」は毎週欠かさず聞いています。また、学部時代はアメリカンフットボール部に所属していました。写真は試合でタッチダウンをとったときのもので、私のお気に入りです(笑)。
私の専攻は応用昆虫学で、畜産害虫の生態解明とその防除について研究しています。私が今の研究室に所属したきっかけは、学部1年生の時に履修した『生命の科学B』です。履修したことがある方も多くいらっしゃるかと思います。私はこの授業の中で、「生物的防除」というものを学びました。生物的防除とは、自然界の「食うー食われる」の関係を応用した害虫防除方法です。この防除方法は薬剤を使用しないため、環境に優しい防除方法であり、農林水産省が発表した「みどりの食料システム戦略」でも、薬剤の代替技術として注目されています。候補となる天敵昆虫についてどのような調査が必要なのか、どのようなハードルがあるのかなど、実用化に至る過程に興味を持ち、学部3年の研究室配属の際に、生物的防除について研究していらっしゃる松尾和典先生の研究室に入りました。松尾先生の研究室では、牛を吸血するサシバエの生物的防除の実用化に取り組んでおり、私も牛舎や畜産試験場での様々なフィールドワークに同行しました。こういったフィールドワークに参加していくなかで、牛に限らず多くの畜産が害虫に悩まされていることを知り、畜産害虫の研究に興味を持つようになりました。今回はその畜産害虫の1つであるサシバエをテーマにした私の卒業論文ができるまでの道のりを紹介させていただきます。
私たちの研究室ではハエやハチを中心とした昆虫の研究に取り組んでいます。また、昆虫はもちろん、動植物とも多く触れ合える楽しい研究室です。興味がある方はいつでも見学しに来てください!