アニメ作品に続いて、コメディドラマの実写作品の個人的おすすめを紹介します。
Big Bang Theory
ジャンル | 日常系,理系 |
アメリカ英語/イギリス英語 | アメリカ英語 |
過激度(1-3) | 1 |
Big Bang Theoryはその名の通り宇宙物理で広く知られている理論ですが、その名をもじった大学院生たちが主人公の学園ドラマです。会話を何でも論理的に答えてしまうとか、つい好きな理論の話を話しすぎてしまうとか、ステレオティピックで愛らしい理系像を面白おかしく表現したドラマです。理系あるあるがわかる人にはもちろん面白いし、わからない人でもその人間模様が面白いという絶妙なポイントを突いた作品です。ゲストが豪華なのもよく知られており、有名な例として物理学者のStephen HawkingやElon Muskなどが登場しています。主人公たちは宇宙物理関係ですがトピックとしては化学や神経科学など幅広くカバーされており、登場するうんちくは純粋に勉強にもなります。理系の方にまずおすすめしたい作品です。
Big Bang Theory, Chuck Lorre Productions
視聴可能メディア: Hulu、DVD/Blu-ray
Top Gear
ジャンル | 日常系,車 |
アメリカ英語/イギリス英語 | イギリス英語 |
過激度(1-3) | 2 |
トップギアは自動車に関する英国の番組ですが、その実態はコメディと言っていいでしょう。出演者が車を題材にレースしたりレビューしたり、時にぶっ壊したりとなんでもありな展開になっています。出演者は基本的に英国流の毒舌家ばかりであり、エッジの効いた皮肉を楽しみたい方におすすめ。あまりにも面白発言が多すぎてその数々はミームになりました。特に初代のメンバーの作品にカルト的な人気があり、現在ではAmazon PrimeでGrand Tour という続編が展開されています。
Top Gear, BBC
以下は有名な発言の例。
https://pbs.twimg.com/media/DyKnUXQUwAAUGfG.jpg:medium
視聴可能メディア: Hulu、Amazon Prime、DVD/Blu-ray等
Monty Python
ジャンル | コント |
アメリカ英語/イギリス英語 | イギリス英語 |
過激度(1-3) | 2 |
モンティ・パイソンは今回紹介するものの中でも最も古く英国のコメディのさきがけといえる作品です。1話完結式というよりはいろいろな構成のネタが雑多に盛り込まれているという形式で、構成も全く異なる実験的な作品のオムニバスといえます。個人的に好きなのは、哲学者サッカーという話でアリストテレスや孔子といった哲学者たちがサッカーをするというふざけた企画です(途中で試合にならなくなるというオチがあります)。哲学者の特徴を面白おかしく表現した教養に溢れた演出でとても興味深いです。また、小ネタとしてプログラミング言語Pythonの名前の由来はこの作品です。
Monty Python, Michael White Productions
視聴可能メディア: Netflix、DVD/Blu-ray等
Podcastとは音声型のメディアのことです。Podcastがラジオやテレビなどと異なる魅力的な点は、リアルに近い雑談を聞けるという点です。音声のみなので少しハードルは上がってしまいますが、すべてを聞く必要はありません。リアルな会話や雑談からその人の考え方を知ったりリアクションの仕方、コミュニケーションの仕方を知ったりと、発見がいろいろあります。以下では個人的なおすすめ3つを紹介します。
バイリンガルニュース
ジャンル | インタビュー |
アメリカ英語/イギリス英語 | アメリカ英語 |
過激度(1-3) | 1 |
男女二人が英語と日本語を交えながらMCをするバイリンガル形式の珍しい構成の番組です。途中で英語に切り替わったり日本語に戻ったりと両言語が切り替わるのは新鮮な感覚なのですが両者の繋がりがわかりやすくて面白いです。ゲスト回ではNASAのエンジニアや研究者まで様々な日本人が登場。内容が英語と日本語で同時に理解できて楽しめるのはもちろん、日本人が英語で喋る時の話し方(発音や緩急の付け方)はとても参考になります。有料版では文字起こしがあるそうです。
視聴可能メディア: Spotify、Apple Podcast等
The Joe Rogan Experience
ジャンル | インタビュー |
アメリカ英語/イギリス英語 | アメリカ英語 |
過激度(1-3) | 3 |
元総合格闘技家のJoe Roganが送るPodcastシリーズ。ほぼカットなしで毎回3時間超がしばしば。ゲストも多様で遺伝学者からジャーナリスト、脱北者まで。基本的に初心者が専門家から深掘りするという構成で、技術的な内容もわかりやすく解説される。長いので全部を聞くのは現実的に難しいですが普通の会話ってこんな風なんだなという参考になります。しばしば物議を醸すこともあり、内容は批判的にご視聴ください。
https://open.spotify.com/show/4rOoJ6Egrf8K2IrywzwOMk
視聴可能メディア: Spotify
Lex Fridman Podcast
ジャンル | インタビュー |
アメリカ英語/イギリス英語 | アメリカ英語 |
過激度(1-3) | 1 |
マサチューセッツ工科大学(MIT)の計算機科学の研究者 Lex Fridmanが主催するPodcastシリーズ。業界の著名人を招いて、毎回2-3時間超議論するというシンプルな構成(かなりJoe Rogan Experienceとテイストが似ていますが、こちらはより硬派)。数々の専門家と対等に議論する知見の広さには目を見張るものがあります。欠点は若干緩急がない話し方なので眠くなりやすいです。
https://lexfridman.com/podcast/
視聴可能メディア: Spotify、Apple Podcast、YouTube等
作品を見る時の字幕は、日本語字幕と英語字幕をレベルに応じて使い分けるのがおすすめです。まずは内容を理解することが大事ですので、日本語字幕で見始めるのが良いと思います。だんだん英語の音感に慣れてきたら、英語字幕で見てみます。英語字幕はEnglish、またはEnglish[CC]としばしば表記されています。英語字幕では、耳で拾えなかった単語が視覚的に確認でき、単語が音とつなげられるという効果があります。英語字幕で見てみて話の大枠はつかめるなら、それで十分なレベルに達していると言えます。ちなみに筆者はふだん英語字幕で見ていますが、意味が取りきれないところはその都度日本語字幕に切り替えています。また、Google Chromeの拡張機能には日本語字幕と英語字幕を同時に表示できる便利なものがあります(NetflixとYouTubeに対応)。このようなツールを使いこなすのもとてもおすすめです。
Language Reactor https://www.languagereactor.com
娯楽的に英語を学べるとはいっても、英語の記事や雑誌、論文等を読むことは避けられません。近年では幸い辞書片手に読む、ということはさすがになくなりましたが、文章をスムーズに読むための便利ツールは最大限活用しましょう。調べるのにかかる時間をなるべく短くすることはとても重要です。Webの記事であれば、PC付属の翻訳機能やWeb翻訳機能を活用しましょう。例えばGoogle ChromeやMicrosoft Edgeでは選択した文章をワンクリックで訳す拡張機能があります。
また、洋書を読むときは電子書籍がおすすめです。例えばKindleというアプリではアプリ内辞書が充実しており、読みながらワンクリックで翻訳が可能です。少し前まで辞書を片手に洋書を読んでいた筆者にとっては感動ものの機能で、これを知ってから洋書の読書がずいぶん捗るようになりました。