大脳は、思考や言語、感覚の統合、運動の制御、記憶などの高次認知機能を担っています。その構造の中で、最も外側に位置する部分を「大脳皮質」と呼びます。さらに深部には、「大脳基底核」や「辺縁系」といった重要な構造が存在します。
こうした複雑で多様な大脳の機能は、多数の神経細胞(ニューロン)がお互いに情報をやりとりし、連携することで成り立っています。では、その神経細胞がどのように構成され、どのように働いているのか、次に詳しく見ていきましょう。
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中枢神経系の構成のイラスト
神経細胞は以下の部分から成り立っています。
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神経細胞の構造
樹状突起スパイン (画像出典:Neuroinformatics Japan Center「樹状突起スパイン」 ライセンス:CC BY-NC-SA 4.0)
神経細胞の構造がどう連携し、情報を伝えているのか。信号の伝わり方を見ていきましょう。
神経伝達物質と神経細胞の受容体の関係は、まるで「鍵と鍵穴」のようなものです。特定の神経伝達物質だけが特定の受容体に結合し、それによって反応が引き起こされます。次のページでは、多くの重要な役割を持つドーパミンとその受容体について詳しく紹介します。
参考文献:
Stangor, C., & Walinga, J. (2018). The Synapse.The neuron is the building block of the nervous system. In Introduction to psychology: 1st Canadian edition. B.C. Open Textbook Project.
https://opentextbc.ca/introductiontopsychology/chapter/3-1-the-neuron-is-the-building-block-of-the-nervous-system/