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★音響生が解説!立体音響ってなに?: おわりに

音響設計学科を卒業して、現在修士課程にいるCuterが立体音響について解説します!

おわりに

■ おわりに

立体音響ガイドはいかがでしたか?

もしこのガイドを読んで立体音響に興味が湧いたという方は、本やインターネットで調べてみると様々なコンテンツや手法が紹介されているので、面白いと思います。

このガイドが立体音響について調べごとをしている人の手助けや、立体音響への興味を持つきっかけとなれば幸いです。

読んで、聴いていただきありがとうございました。

研究紹介

■ 研究紹介

余談ですが、私の修士研究について簡単に触れさせていただきます。

私の研究では、鋭指向性マイクロホン24本で収録した音を、24個のスピーカから再生する立体音響システムを扱っています。

鋭指向性マイクロホンはガンマイクと呼ばれることもあり、その名の通りマイクを向けている方向にフォーカスして音を収録することができます。

テレビの街頭インタビューなどで、カメラマンの隣にいる人が、長い棒の先に灰色のモフモフしたものが付いているものを持っている光景を見たことはありませんか?

あのモフモフしたものの中身がこの細長いマイクなのです。(ちなみにモフモフは収録音に風切り音が入ることを防ぐためについています。)

私が扱っている立体音響システムでは、このマイクを放射状に並べることで、各方向からやってくる音をそれぞれのマイクで収録し、それに対応した場所に設置されたスピーカからそれぞれの音を再生するものとなっています。

ただし、厳密には音を再生するときに、マイクやスピーカー、再生空間などの特性の影響を受けてから再生空間にいるリスナーの耳に届くので、収録場所の音を完全に再現できているとは言えません。

そこで、私はこのシステムを使って、収録現場で収録した音と、その音を再生空間で再生して再度収録した音の間の差を縮めるような(つまり、再生空間で録音した音の波形が、できるだけ収録現場で録音した音の波形に近づくような)信号処理を導入して、立体音響システムの再現精度の向上をはかることを目指しています。具体的にはLMSアルゴリズムと呼ばれる適応信号処理の手法の一つを用いていますが、その内容はここでは割愛させていただきます。

基本的に楽しく音響信号処理のプログラムと向き合う毎日です。トライアンドエラーを繰り返しながら頑張っております。

 

■ 卒研発表のご案内

 
毎年2月の中旬に、音響設計学科の卒業研究展が大橋キャンパスの3号館で行われます。

一口に音と言いましても、音響設計学科では音楽学や、音声学を始め、物理学、工学、生理学、心理学、アートマネジメント学などの各方面から音にアプローチをする、様々な研究を行なっております。

もしご興味がある方は、開催日は下記URLに示す芸工のホームページを参照してください。

http://www.design.kyushu-u.ac.jp/kyushu-u/student/calendar

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