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作って遊ぼう! 見て学ぼう! 映画の仕組み(映画講座Part1): 第1節:動画の歴史

映画がどのような技術を用いて、どのような歴史を経て誕生したのかを、簡単な工作や動画を通して気楽に楽しく見ていきましょう。 (扱う時代:紀元前〜19世紀末)

目次

・はじめに

・「映画」とは

・写真技術

 -写真の歴史

 -カメラ・オブスクラを作ってみよう

・動画技術

 -動画の歴史

 -フェナキスティコープを作ってみよう

・投影技術

 -投影の歴史

 -幻灯機を作ってみよう

・写真×動画×投影

・映画の発明

・おわりに

映画発明への道筋:動画編

写真技術によって被写体を記録できても、写真一枚だけではスクリーン上で被写体の動きを再現できません。その動きの再現のためには、残像現象や仮現運動(像と像の間の動きを補間する脳の働き)を利用した動画の技術が必要となります。パラパラ漫画がまさにこの技術を活用した身近な例です。

動画の技術は様々な玩具に利用され、発展してきました。
初期のものがソーマトロープで、イギリスのジョン・エアトン・パリス博士によって1825年に発明されました。この玩具はカードの両面に異なる絵柄を描き、それを高速回転させて表と裏の絵を交互に見せることで、残像によって一つの絵へと合成するものでした。

図1:ソーマトロープ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Taumatropio_cane_e_uccelli,_1825.gif

ソーマトロープでは絵柄は表と裏の2枚だけですが、続いて発明されたフェナキスティコープでは、中心を軸とする円盤に描くことで絵の数を増やし、より複雑な動きを表現することを可能にしました。この玩具はベルギーのジョセフ・プラトーによって1832年に発明されました。また、同じ年にウィーンのジモン・シエタンバーによっても独自に同様の装置が発明されており、こちらはストロボスコープと名付けられました。フェナキスティコープでは円盤を鏡に映し、絵と絵の間のスリットから鏡を覗き込むなどの方法で楽しまれます。

図2:フェナキスティスコープ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Phenakistoscope_3g07690u.jpg

フェナキスティコープではソーマトロープよりは複雑な動きを楽しむことができましたが、その性質上一人でしか楽しめませんでした。イギリスのウィリアム・ホーナーによって1834年に発明されたゾートロープでは円筒形の側面に絵が描かれ、スリットも円筒と一体化されることにより、ゾートロープの側面からならどこでも動きを感じることができるようになり、複数人で楽しむことができるようになりました。このゾートロープはアメリカに渡り、1877年にエミール・レイノーによって中心軸に鏡のプリズムを付けるという改良がなされ、プラキシノスコープの名でさらなる発展を遂げることとなります。

図3:ゾートロープ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Zoetrope.jpg

コラム:動画技術の活用例

こうした技術が現在の作品制作に用いられている例を見てみましょう。

↑の動画では、CDをフェナキスティコープとして用いています。
CGは一切使用していないそうですよ。

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