・はじめに
・「映画」とは
・写真技術
-写真の歴史
-カメラ・オブスクラを作ってみよう
・動画技術
-動画の歴史
-フェナキスティスコープを作ってみよう
・投影技術
-投影の歴史
-幻灯機を作ってみよう
・写真×動画×投影
・映画の発明
・おわりに
この節では前節で説明したフェナキスティスコープを作ってみましょう。
↑が設計図データになりますので、ダウンロードをお願いします。
今回の工作に必要なものは次の3つです。
・設計図データを少し硬めの紙に出力したもの。
(著者はマシュマロCoCで作成、光沢紙よりは柔らかめぐらいでOK)
・割りばし
・押しピン
制作費用:¥0(家にあるもので基本OK)
まずは印刷した設計図から丸いパーツをハサミで切り取ります。
余った紙の一部を長方形に切り取り、小さく折りたたみ、干渉防止パーツを作ります。
押しピンで割りばしに丸いパーツを固定して完成です。
この時、干渉防止パーツも丸いパーツと一緒に押しピンで刺して、割りばしに固定することを忘れずに。
横から見るとこんな感じ。
フェナキスティスコープを鏡に映して丸いパーツを回転させます。
この時、切れ込みから鏡に映ったフェナキスティスコープを覗くと、フェナキスティスコープの絵が動いて見えます(↓の動画をご覧ください、画面中央やや下側の、赤丸の周りにある青丸が一番わかりやすいです)。
フェナキスティスコープでは、切れ込みが等間隔にあることによって、ほぼ同じ形の絵の像が同じペースで連続して一瞬だけ目に届くため、物体が回転しているのではなく絵が動いて見えるのです。
いわば、切れ込みが映写機のシャッターの機能を果たしているのです。