九大病院歯内治療科でメインに行う治療は
☆虫歯治療
☆根管治療(歯髄に関する治療)
☆ホワイトニング
などです。
様々な歯科の専門分野があるのですが、その中で私が専攻しようと思ったのが歯内治療科でした。
なんでチョイスしたかって言いますと、
一番ベースとなる部分を治療するからです。
どういうことかと言いますと、
根の治療がうまく行かないと、その上に土台をたてることも、銀歯をかぶせることもできないんです。
なので、歯の治療をするうえで根幹に関わる治療をしている科というイメージがありまして、それで専攻することにしました。そして、なるべく自分の歯を抜かずに使っていける方法を模索する科としても興味があったんです。
実際の治療は、ただでさえ小さな歯のその中に入っている管の中を掃除したりするわけですから、目を酷使しますし、いろいろ考えを巡らせなきゃいけないしで、なかなか大変ではあります。腱鞘炎になる先輩も多いです。
ただ、先輩の患者さんなど見ていると、抜歯しなきゃいけない症状の歯だけれど、一度根の治療を行ってみて、それでもだめなら抜歯しましょうという患者さんが、抜歯せずにすんだりしているのを見ると、なかなか興味深いな〜と思ったりします。
今回は、一番聞きなれないと思われる歯内治療(根管治療)について説明します。
上の3つはいずれも虫歯の状態です。
ですが、3番目だけは同じ虫歯でも、状況が異なります。
何が違うか、それは歯髄に穴が開いているのです。
左2つは歯髄(神経)<図で中央ピンク色のゾーン>の部分は守られたまま、その表面のエナメル質と象牙質が虫歯になっています。
3つ目はピンクのところまで虫歯が進んでしまっています。このようなとき、なにもしなくてもズキズキとつらい痛みがでたり、冷たいものだけでなく温かいものを飲んだだけでもしみる症状がでます。