IFについて、学術雑誌の影響力を示す指標で、個々の論文の影響力・研究者個人の評価指標ではない、とご説明しました。
そこで、研究者の評価指標にはどんなものがあるのか、ごく一部ではありますが、簡単にご紹介したいと思います。
(関連ガイドがあるものは、そのガイドへのリンクも示しています。)
指標 | 特徴【○…長所、●…短所】 | リンク |
総被引用数 | ●論文の量と質の両方の側面からの評価ができない (ex: 被引用数1の論文が100本ある研究者と、被引用数100の論文が1本の研究者の評価は同じ?) |
〇※ |
発表論文数 | ○数値がデータソースに依拠しない ●論文の質を考慮していない (ex: 被引用数【質】の高い論文が10本の研究者と、被引用数の低い論文が10本の研究者の評価は同じ?) |
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h-index | 研究者の評価指標の一つ。 ○研究者個人の実績を、論文の量と質の両方の面からの評価ができる ○算出に複雑な計算式がなく、楽 ●研究期間が長い研究者に有利 ●高被引用論文が評価に組み込まれにくい |
〇 |
g-index | h-indexの補完的指標として提唱された、研究者の評価指標の一つ。 ○h-indexでは考慮されなかった高被引用論文を評価に組み込んでいる ●算出方法がh-indexよりも複雑 ※h-indexから派生した評価指標は他にもあります。興味のある方は調べてみてください。 |
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IQp | 研究者の評価指標の一つ。 ○研究期間の長短に左右されない ○分野間での比較が可能 ●算出方法が非常に複雑 →特に算出の際、インパクトファクターが必要になる等、汎用性が他の指標と比べて低い |
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※リンク先…特定著者の被引用数をまとめて確認したい場合のリンクです(一つ一つ被引用数を確認したい場合は本ガイドをご利用ください)。