簡単な英語で慣れてきてある程度理解できるようになると、「何だか伸びないな~」「勉強つまんないな~」と感じてきます。
何かを勉強している最中、誰だってそう感じるものらしいです、教育系の動画で言ってました。笑
このページではそんな中だるみの時期に、楽しく英語に触れるための本などを紹介します。是非、ご参考に~。
これまではのほほんと英語を勉強していただけで、ノープレッシャーだったんですが、4年生の夏はいよいよ院試。
それまでにTOEICの点数を出さなきゃいけなくなりました。
僕は3年生の春休み、4年生に上がる直前にTOEICテストを申し込みました。
初TOEICだったんですが、その点数は......
715 ......ビミョー
良くも悪くもない、微妙な点数だな、というのが僕の感想でした。
問題を解きながら僕が感じていたのは、
「ん、分かる...ようで分からない。全く読めないわけじゃないけれど、これ!!って答えを選べない...」
なんとなく、で答えを選んでいたような感じでした。この点数でも仕方がないなあ、と悔しいですが納得。
実際に受けてみて、自分に足りないものがよく見えてきました。それは、
・読む速さ
・やっぱりリスニング力
です。
リーディング、やっぱり間に合いません。笑 問題数は多いわ文章は長いわ...(ヾノ・∀・`)ムリムリ
ネットでブログなどを読んでみますと、満点近く獲ってても間に合わない方がいるようで...不思議!
そうだとしても僕は相当間に合ってなかったので、まず読む速さを上げよう、という目標を立てました。
一方、リスニング。Part1・2は結構理解できていたんですけれど、Part3・4になるとお手上げです。
簡単で短い文章は聞きながら理解できても、長くなると処理が追い付かなくなって、置いてけぼり。
聞き取れない単語もまだまだ多くありました。
とにかく聞くだけの勉強じゃマズいのかも、と思い立ったのはこの頃です。
さっきのページよりもちょっとレベルアップした勉強方法をここでは紹介したいと思います。
読む速さを上げよう! ということで、僕が立てた計画は、まず多読を続けること。
と言っても、多読本はもう卒業気味。
簡単に書き直されたものじゃなくて、実際に英語で書かれたものを読んでみたい!と思い始めました。
これも結局、自身のレベルにあった教材を、ということでして、
ある程度力が付いてきたと思ったら、ちょっとレベルの高い次の教材に手を伸ばすのが良いかと思います。
簡単なものは理解しやすくて気が楽なんですが、成長は頭打ちになりがちです。
でもでも、洋書って難しそうなイメージがありますよね。
慣れてみると、意外とそうでもないんです。
◇楽しみながら学べるのは小説
元々、音楽というエンターテインメントに関連して勉強を始めたせいか、
つまんない英語の勉強は嫌だ、と常々思っていました(今でも)。
無類の本好きでもあるので、じゃあ英語の小説でも読んでみるか、
と小説を手に取っていました。
でも難しいものは読めませんよ。
「じゃあ僕はシェイクスピア!」は結構無謀な挑戦なのでご遠慮ください。笑
実際に僕が読んだ中で、易しくて面白い英文小説を数冊紹介したいと思います。
いきなり出ました、イシグロさん。
2017年にノーベル文学賞を受賞なさった、偉大な現代作家のひとりです。
名前は聞いたことある、という方も多いかと思います。
そのイシグロさんの中でも最も有名なこの本。日本語版は早川文庫で手に入ります。
イシグロさんは5歳まで日本にいましたが、その後イギリスへ。
小説も英語で書かれており、インタビュー動画なども英語ペラペラ。
もはや英国作家と言った方が正しいのかも。
ですがその英語は非常に分かりやすく、勉強中の僕でも読めました。
イシグロさんの小説は、大きな謎がぽんと与えられたり、
全てが終わりつつある主人公たちの姿をあえて出だしに持ってきたり、
冒頭で読者に興味を抱かせることが大変巧いです。
描写も丁寧で、出来事の裏に隠れた何とも言えない心情を浮かび上がらせます。
また、語り得ない、見えないようなものを読者にじわっ伝える力もとても高いです。
ノーベル賞作家の文章を読みながら英語の勉強ができる。これって素晴らしいことじゃありませんか?
・レイモンド・カーヴァー「CATHEDRAL」 図書館 Amazon
この名前を見て、「あれ、知ってる!」と感じたあなた!
あなたはきっとハルキストです。笑
カーヴァーさんはアメリカの作家で1970~80年代に活躍された方です。
短編の名手と謳われ、その名はヘミングウェイやチェーホフと連ねることも。
Wikiのリンクを貼っておきますね。ここをクリック
日本ではあまり知られていない作家でもあり、ファンとしてはちょっと残念。
カーヴァーさんが英語の勉強にもってこいである理由がありまして、
それは、彼が「平易な文章で書くこと」を大切に小説を執筆されたことです。
大学の講義がきっかけで、そのような理念を抱かれたようです。
平易な言葉で書かれているからつまらない、ということは全くなく、
むしろどんな作家と比べても引けを取らない面白さがあります。
実際に作品を読んでみると、簡単な文章でも素晴らしい物語はできるんだ、と感動さえ覚えるほどです。
僕がおススメしたいのは"CATHEDRAL"
こんなに短くて素晴らしい小説って他にあるのか!? と僕の中で熱い「小説 オブ ザ 小説」です。
リスニングは色々と試行錯誤しました。
Youtubeで動画を見まくったり、Podcastで英語のラジオを流したり...
ネットを利用した学習方法は次ページでご紹介したいと思います。
ここでは「発音できる=聞き取れる」と気付かせてくれた一冊の本をご紹介します。
◇英語の発音を今一度見直してみよう
自分もいっちょまえに発音できないことを承知で言いますが、
日本人の英語って、ネイティブの発音と程遠いと感じたことはありませんか?
どうして程遠いのか、それには色々理由があると思います。
アクセントの位置が違うとか、日本語の音程はあまり変わらないとか。
その中でも、僕が「こいつが一番の原因じゃないか?」と感じているのは、カタカナです。
外来語を表記するときに使うのがカタカナですが、こいつをそのまま読み上げると、
あら不思議、外来語が日本語の発音になってしまいます。
たまーにテキストなどで、英語の文章の上にカタカナで発音したときの音が書かれていますが、
これは最悪。間違ったカタカナ発音で覚えることとなってしまいます。
りんごのことを英語圏の方は「アップル」とは発音していませんよね。
本当の「apple」の発音を聞いたところで、カタカナ発音しか知らなければ、恐らくりんごには結びつかないでしょう。
カタカナと英語の発音は全く違う
このことを今一度理解しましょう。
逆に、きちんとした発音を知っておけば、耳に音が入ってきたとき、正確に理解ができるようになります。
そこでおススメなのがこの本!!
リスニング本のようなタイトルですが、違います。
そもそも日本語と英語では音がかなり異なります。
英語を話す際には、日本語とは異なる口と舌の使い方をしています。
なので、きちんとした発音を学ぶためには、口や舌の使い方を学ぶことが不可欠。
そこで大変役に立つのがこの英語耳です。
この本では、発音記号一つひとつについてきちんと解説してあります。
舌の形や置く位置がイラストで示されていたり、発音するときのイメージが書かれていたり、
よく読んで真似するだけで、きちんとした英語の発音を手に入れることができます。
CDも付いており、本物の音と自分自身の音を比べながら修正することも可能です。
発音をこの本で改めて学んでみましたが、今までどれだけカタカナ英語を使っていたかを思い知りました。
数週間もしないうちにリスニング力も向上し、早口英語もじわじわと理解できるようになりました。
英語の音を正確に知ることは、聴く上でも非常に重要なんだとこのとき気付きました。
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