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★アモーレの国に1年間住んでみた ー英語圏を離れて感じた語学・生活・文化ー: 僕の偏見で日本とイタリアを比べてみた

インターンシップ制度を利用した滞在経験をもとに、イタリアでの生活やイタリア語の勉強法などを紹介しています

僕の偏見に基づいたものですが

ここでは、「他人とのかかわり方」「治安」「労働環境」について、日本とイタリアの違いを僕なりに比較しています。

日本とイタリア、と言っても地域差は存在するでしょうし、誰と触れ合うか・どこで働くかによってそれぞれの国の見え方は変わるのでしょうが、それを承知の上で書きました。

このページを通して「へーこんな世界もあるのか」と感じて頂ければ嬉しい限りです。

本を通してイタリアを覗いてみる

見ず知らずの他人に優しいのは?

突然ですが、あなたは今、バスに乗ろうとバス停までやってきたとします。

が、どのバスに乗れば目的地までたどり着けるのか分かりません。

あなたなら、どうやって乗るべきバスを調べますか?

 

①Google大先生に尋ねる

②バス停にいる他の人に尋ねる

 

①を選ぶ方が多いのではないでしょうか。

 

が、イタリアでは何度も何度も②に出くわしました

僕がバス停で人々に尋ねまくっていた訳ではなく、逆に現地の方々が僕に何度も尋ねてきました。

 

「〇〇駅まで行きたいんだけれど、どのバスに乗ればいいの?」

「バス全然来ないんだけど、何で?」(イタリアのバスは頻繁にとんでもなく遅延します)

「次に来るバス分かる?」

 

などなど......。

一度、旅行の関係で朝6時にバスに乗ろうとした際、

バス停で「どうやったら〇〇まで行ける?」と聞かれました。

いや、乗り方分からないままで朝6時にバス停に来るって凄いな......と。

僕だったら前日までに調べておきますが、人それぞれなのでしょうか。

 

 

話が逸れましたが、このバスの例のようにイタリアでは「困ったときに他人に頼る」ということは当たり前でした

携帯で調べるよりも人に聞いた方が早い、というわけでもなく、頼り合って当たり前、と人びとが考えているように感じられました。

 

日本では「他人に迷惑をかけるな」という言葉をしょっちゅう聞くように、僕たちは自分で解決できそうなことは極力自分で何とかして、もうどうしようもなくなったとき、やっと他人の助けを借りるような行動パターンが多いと思います。

 

そんなマインドセットを持った僕が、イタリア人の助け合う姿を見たときは正直驚き、感心しました。

「見ず知らずの人が、頼り合う姿勢は日本じゃなかなか見られないな」と。

このような姿勢が日本でも広まれば、他人に対する壁もなくなって、妙に警戒してツンツンしなくても、大らかな気持ちで外を歩けるようになるんじゃないですかね。

 

困っている人がいれば助ける、困ったら他人に頼る。

頼る・頼られることって、別に迷惑じゃない。

 

という当たり前のようなことを、イタリアで実感できた僕はラッキーかも、とたまに思います。

治安が良いのは?

皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、日本は世界中の国と比べても治安の大変良い国だと言われています。

一方、イタリアの各観光都市ではスリやミサンガ巻きなどがウロウロとし、よく日本人旅行者が詐欺被害に遭うといったお話も、きっとどこかで聞いたことがあるかと思います。

このイタリアに対する噂は、果たして真実なのでしょうか。

 

僕の見方では、残念ながら真実です。

「イタリアの町全ての治安が悪くて、常に気を付けていなければスリにやられる」というわけではありませんが、観光客がひっきりなしに訪れる、ローマやヴェネツィア、ミラノといった観光都市に、お金をだまし取ろうとする人々が山のようにいるのは事実です。

その他の都市では安心して過ごすことができます。

......と断言したいところなんですが、ローマやミラノと比べるとそこまで有名ではないトリノにも、お金をだまし取ろうとする人がいました。

 

そして、なんと、実際に僕もお金をとられてしまいましたミサンガを巻かれちゃいました

ベタな手口なのに、引っ掛かってしまいました......。恥ずかしい限りです。

 

残念ながら、イタリアを含めたヨーロッパには、旅行者を狙う悪い人がウロウロとしています。

僕は旅行者ではなく、長期間滞在者でしたが、まあ向こうからするとそんなこと知ったこっちゃないですよね。笑

現地人であるイタリア人が、ミサンガでお金を巻き上げられている場面を見たことはありませんが、それ以外の方々は旅行者と見られ、標的にされちゃいます。

ヨーロッパを訪れる際は、くれぐれも注意してください。

  

イタリアでミサンガを巻かれ、スペインでもスリ未遂に遭っているんですが、この経験を通して、一言に治安と言っても、そこに暮らす人々が感じる治安と、他の国からやってきた人々の感じる治安には、大きな差があるんだろうなあ、と考えるようになりました。

日本で生活を営む外国人の方々が、日本の治安について不安を抱いていないことを願います。

仕事に対する考え方は?

イタリアでのインターンを通して、日本とイタリアの職場環境のあまりに大きな差について考えずにはいられませんでした。

正社員の経験が全くない僕にもその差は一目瞭然でした。

ここでは僕が経験したイタリアの職場について、一つずつ述べたいと思います。

 

・服装、髪形は自由

 

まず驚いたのは、毎日スーツを着る必要がなかったことと、髪形についてとやかく言う人がいなかったことです。

さすがに「Tシャツ・短パンでは来ないでね」とは言われましたが、それ以外は何も制限なし。

柄があろうとなかろうと、整っていればオッケー、でした。

 

髪の制限も全くなく、職場には何とアフロの方も!!

研究所でアフロを見るとは、と衝撃を受けました。関係ないですが、アフロの相当似合うイケメンでした。

かく言う僕も、髪はイタリアのサッカー選手みたいにぶぃーんと刈り上げ、何と美容室の意向で綺麗な剃り込みまで入れられていました。

それでも「会社に剃り込みを入れるんじゃねえ」と言われたことは一度もありません。むしろ「似合ってるねー」と言われたことも。

ホームステイ先の息子さん、娘さんのお話を聞いても、学校にも特に規則はないそうです。私服で通っていました。

 

そんな環境にいた僕は、「一体、日本の小中高校の制服や髪形の制限は何なのだろう」と疑問を抱くようになりました。

髪形や服装に制限を設けたところで、それで得られるのは「規律がありそうな全体の雰囲気」だけ。

髪が眉にかからないようにしろだの、地毛が茶色なら黒に染めろ、地毛証明書を出せだの、こんな規則って何の意味もないと思いませんか?

まして、違反していたとしても、先生の怒りを買うようなものでは本来ないはずなのに......。

そんな環境で教育を受け、就活でも目立つような服装・髪形は推奨されず、むしろ死ぬほどダサいリクルートスーツと当たり障りのない髪形でいることが、規則も罰則もないのに、社会全体のなんとなーくの決まりになっています。

 

と、服装と髪形だけで長々と語ってきましたが、イタリアでアフロさんに出会い、僕は日本の規則がいよいよ馬鹿らしくなってきちゃいました。

 

・絵に描いたような17時退社

 

始業時間にあんまり細かい設定はありませんでしたが、退社時間には驚くほど律儀な方が職場にはたくさんいました

毎日、もう本当に毎日、17時になると1分以内に席を立ち「また明日ねー」と去っていく方がいました

関係ないですが、哲学者のカントが散歩している姿を見て、街の人びとが時計の時間のずれを修正したという逸話が、自然と思い起こされますね。

他の方も、彼ほど正確ではありませんでしたが、17時10分にはオフィスから半分の人が消え、17時30分にもなると「あれ、僕最後じゃね?」と辺りを見渡してしまうほど。

会社にもよるとは思うんですが、日本ではまず考えられないような、夢のような労働環境でした。

 

・早く帰った後は......?

 

さて、早く帰った後にイタリア人は、どうやって就寝するまでの時間を過ごしていると思いますか?

答えは簡単、家族と過ごす

人間として大切で、当たり前のことなんですけどね。家族みんなで夕食を楽しみ、会話をして仲を深める。

 

僕の日本の家族に限った話ですが、お父さんが仕事から帰ってくるのは早くても夜の10時。平日にお父さんの姿を見る機会はほとんどありませんでした。休日に顔を合わせても、疲れを取るためにのーんびり、気付いたら月曜日が始まりそうな......笑

仕事の終わる時間が早いおかげで、イタリアでは家族と一緒に過ごす時間を日常的に取れ、家族の仲は深まる一方

イタリアは家族愛が強いとよく言われますが、このような労働環境も関係しているのかもしれませんね。

 

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英語圏以外での留学と言葉