終わりに
私はポスターで発表する、というのが全く想像できず、A0サイズの大きい紙にどのように配置すればいいのかわからなかったため、図書館でデザインの本を借りました。この本は伝わるデザインについて書かれていて、この本自体もとても読みやすいです。
プレゼンテーションを作るときに陥りがちな自己満足なレイアウトの例が示されていて、なぜダメなのかがよくわかります。また、意図的で効果的な視線誘導の仕方も書いてあるので、ポスターや掲示物を作るときにも役立ちます。
また、行間や字間などの、少し気をつければ見やすさが倍増するテクニックも示してあります。卒論発表だけでなく、普段のゼミの発表や授業などにも十分活用できる内容になっていると思うので、低学年の方もぜひぜひ読んで欲しいです。
先ほどQ&Aのところでも紹介しましたが、私の研究の基礎を固めるために読んだ本が、グローバル気象学です。この本は「気象の教室」シリーズの一つで、比較的易しい内容で書かれています。研究を始めるには、どの人も専攻科目の授業内容だけでは不十分だと思います。自分の研究分野の基礎が書いてある本を1冊は見つけて、読んでおきましょう。
1回読むだけではあまり理解できなくても、長期貸出することで研究と同時進行で何回も読み直せば、理解がより深まると思います。購入するには手が届かない本も、図書館ならたくさん置いてありますので、どんどん有効活用しましょう。
私にとって卒論とは、
「学部4年間の成果、とまでは言えませんが、研究の楽しさを知ることができるものでした。」
一言ではありませんが、終えてみての率直な感想です。先生が敷いてくださったレールの上を走っているだけでしたが、一応は自分の力で解析・作図したり、考察したりしました。最初は研究について右も左もわからない状態でしたので、研究への取り組み方やタイムマネジメントなどを学ぶことができました。課題を自分で探して研究テーマとする、という研究の一番難しいところまでは体験できませんでしたが、それはこれから大学院で取り組んでいくつもりです。
低学年のころは卒論と聞いて、大変そうだな、自分にできるのかなと心配していました。でも先輩や先生が助けてくれるので大丈夫です。みんな最初は研究初心者ですから。少しでも不安を取り除くためには、学部の授業を頑張って基礎を身につけることと、自分の興味があることを見つけることだと思います。モチベーションが長く保てるかどうかは重要なところだと思います。
まだ研究室選びで迷っている人は、研究室訪問の機会を利用して、先生や先輩方と雰囲気が合うかどうかも気にしてみてください。これから長い期間すごす研究室生活で、人間関係は重要だと思います。また研究室のルールや研究手法(野外観測するしないなど)等は、入ってみると自分の予定している研究生活とは異なるかもしれません。充実した研究生活を送るために、確認しておくことがオススメです。
将来の大学生生活に少しでも不安がある人は、ぜひ私たちCuter(図書館TA)とお話しましょう。様々な経験をしてきたCuterが、サークルの先輩に聞けないような真面目な話も喜んで答えますよ。
伊都Cuterについて詳しく知りたい方はこちら → https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/Cuter/Ito/Home
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