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私の卒論ができるまで:久保敦志(九州大学工学部・2023年卒): 終わりに

九州大学の図書館でティーチングアシスタントとして働く院生が学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか紹介します。

目次

初めに

  • 私の卒論シリーズ
  • 今回の先輩は久保敦志さん

 

できるまでの道のり

  • 卒論の内容と長さ
  • 最終提出までのスケジュール
  • ここがポイント

 

Q&A

  • 普段の生活との両立
  • 活用したツール

 

終わりに

  • オススメ本
  • 後輩へのメッセージ

 

おまけ

  • 卒論の内容をもっと詳しく

オススメ本

 私は卒業論文を執筆する際ほとんど先輩方の先行研究や実験結果を参考にしたため、こちらで紹介する本新しい世界の資源地図:エネルギー・気候変動・国家の衝突」は皆さんに資源を通して世界で起こっている様々なことを知ってもらうためにお勧めします。

 資源について皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。資源とは鉄や銅などの鉱物資源と石油天然ガスのようなエネルギー資源の2つに大別されます。どちらも人類の生産活動や日常生活に必要不可欠な資源であり、皆さんは様々な資源に囲まれて生活をしているといっても過言ではありません。資源は我々の生活を豊かにし、よりよい社会の発展へと導いてくれるものですが、その性質ゆえに資源をめぐって戦争や国々の緊張関係が引き起こされます。

 皆さんは「なぜこの国とこの国はいつも仲が悪く争いが絶えないのだろうか」「なぜ中国は尖閣諸島、韓国は竹島に固執するのか」という疑問を持ったことが一度はありませんか。皆さんが普段見聞きしている世界各国のニュースや政策には資源に対する様々な思惑が絡んでいる可能性があるかもしれません。この本は地政学に資源というアプローチから切り込み解説した本なので、資源だけでなく世界で起こっている物事についてもっと知りたいと考えている方にお勧めです。

 

後輩へのメッセージ

 これから卒論に取り組む人へのアドバイスは「計画的に余裕をもって取り組もう」です。私の研究室は厳しいわけでもなくコアタイムもなければゼミへの参加も基本的に自由です。しかし、今この卒論のガイドを執筆している最中も私の研究室では一部の4年生が12月まで実験を疎かにし、他の物事に注力していたせいで研究室に泊まり込み実験を行っています。たとえ研究をサボらなかったとしても実験を伴う研究は常に予想外の問題が発生し滞ってしまうことが多々あるため、卒論だけでも早めに11月の初旬ごろから執筆し始めることをお勧めします。まだ研究成果がそろっていなくても緒論や初期の実験などは書けると思うので、万が一実験がうまくいかなかった場合を想定し、早めに卒論執筆に取り組みコツコツと実験を行うことが重要です。

 因みに学部や専攻によりますが、卒論と同時並行で卒業研究についての要旨を提出し、試問会で発表するための資料も制作する必要があるため、それも見越して計画を立てましょう。