九州大学の1~3年生のみなさん、卒論ってイメージできていますか?そんなことまだ考えたことも無いよ・・・という方もいれば、がんばりたいけど・・・長い文章など書いたこと無いし・・・と漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
「私の卒論ができるまで」シリーズでは、本学の大学院生である図書館TA(Cuter)が、学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか語ってくれます。備えあれば憂いなし。先輩の様々な事例を参考にして、準備を進めましょう。
自己紹介
皆さんはじめまして😊土木工学専攻の佐藤 由菜(さとう ゆうな)です。学部時代は工学部地球環境工学科(2024年現在のⅣ群)に所属していました。
このガイドでは、私の経験を元に卒論への取り組み方~卒論を活かした就職活動について紹介します!が、正直かなり特殊な部分もあるかなと思います。なので、まずは私が所属している研究室を紹介して、どこが特殊なのかご理解いただいてから本題に入ります!
研究室について
私は、学部4年次から国土政策・防災研究室に所属しています。(よく学会で他校の先生方から「工学部なのに政策が入っているなんて変わった名前の研究室だね」と驚かれます。笑)名前だけでは何を研究している研究室なのか分かりにくいと思いますが、端的に言うと何でも好きなことを研究してOKな研究室です。なので、学生はそれぞれバラバラな内容の研究をしています。
所属して3年になりますが、各々の学生が好きなことについてバラバラに研究を行う仕組みには、メリットもデメリットもあるなと感じました↓↓↓
メリット | デメリット |
・共同研究相手がいないから自分のペースで進められる (いつ来ていつ帰っても、最終的にきちんと結果さえ出せていればOKで、時間の融通が利く!) ・本当に自分がやりたい(興味があったり就活に役立ちそうだったり)テーマで研究できる ・自分の頭で論理立てて考えたり説明したりするクセがつくので、就活の面接でも分かりやすく説明できる |
・テーマ設定からスタートだから、他の研究室よりも研究の進みが遅くて焦る ・似たテーマの人が周りにいないので、困った時に相談できる相手が限られる |
「何でも好きなことを研究できる」というと聞こえは良いですが、言い換えると「卒論を1本書けるようなテーマを自分で設定する」ということです。やりたいと思ったことを先生方に提案し、卒論のテーマにふさわしいと判断されるまで何度も突き返されては提案し、、、の繰り返しなので、なかなかテーマが決まらない時期はとっても焦りました。
ということで、このガイドは、理系・工学系の学生の中でも特に
「先輩や先生からテーマを引き継がず、自力で卒論のテーマ設定を行う必要がある工学系の学部生」
に向けたものになります!当てはまる学生はかなり少ないのでは?と思いますが、ならではの困りごとに寄り添うガイドになっているので、ぜひ参考にしてください😊また、それ以外の学生も、本ガイドのポイントを押さえていれば就職活動や学会で論理立てて説明するヒントになる部分もあると思いますので、ぜひ参考にしてください!