教育とは何かという疑問について考えを巡らせてきた学問のひとつに教育学を挙げることができます。本ガイドは、自身の経験則から離れ、学問的な視点から教育について考えるための視点をできるだけ優しく紹介することを目的とする「教育学をかじる」シリーズの第二段です。
シリーズ第一弾「教育学をかじる(1)―学校と教育学の誕生―」では、教育学の誕生と発展の経緯、ならびに教育が行われる代表的な場としての学校について簡単に紹介しました。
シリーズ第二弾にあたる本ガイドでは、サブタイトルである「教育とは何か」にある通り、教育学の本丸である教育そのものに対する知見を紹介していきたいと思います。
具体的には、まず「『人間とは何か』という問いからアプローチする」では、まさに「人間とは何か」という視点から教育について、さらに「3.教育の類似概念との比較からアプローチする」においては成長、発達、教化、形成という教育に類する概念と比べるなかで、教育について迫りたいと思います。