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石油開発業界についてザックリと就活生に解説: 第4章 石油開発に関連した業界について

石油開発業界について知りたいと考えている就活生に向けたガイドです。

石油開発に関連した業界

 石油開発企業は石油開発の探鉱・開発・生産を担うと第2章や第3章で記載しましたが、石油開発事業は石油開発企業単体ではなく、様々な企業が相互に助け合いながら行われています。本章では石油開発企業がビジネスを進めていく中で特に関係性が深い業界について簡単に説明します。

1つ目 技術サービス会社

 技術サービス会社とは石油開発に特化した技術やサービスを提供する企業です。石油の探鉱や開発に関する技術は複雑かつ高度で多岐にわたっているため、石油開発の各工程において様々な専門会社が石油開発企業に対し特別な技術的サービスを提供しています。技術サービス会社の例としては、掘削された坑井の中に測定器を挿入し掘削した地層の性質を調査する専門の会社や、産油テストを行う会社などがあり、石油開発技術に関する専門的な調査事業を手掛けています。建設業界で例えると少し違う点もあると思いますが、建設コンサルタントに近い業界であると考えてください。

2つ目 コントラクター

 コントラクターとは請負業者であり、例として石油の物理探鉱や掘削作業を請け負う業者などがあります。彼らも技術サービス会社同様に専門的な技術や物理探査・掘削など石油開発に関する各工程のノウハウを持っているため、石油開発企業は探鉱や掘削の段階で適切なコントラクターを選定しなければなりません。因みに石油開発企業がコントラクターを選定する場合、なるべく産油国の国内コントラクターとの契約が優先されます。よって世界中に石油関連のコントラクターは存在しますが、もしも日本の石油開発企業がUAEで石油開発を行うならば、なるべくUAEのコントラクターを選定しなければならないということです。コントラクターも建設業界で例えてみると、ゼネコンに近い位置づけかと思われます。

  上記2つの業務を手掛ける企業は少数ではありますがいくつか国内にもあります。働く環境は海外が多く常に英語が飛び交うような場所ですが、石油開発の最前線に立ちながら高い技術力や英語でのコミュニケーション能力を身に着けることができるコントラクターや技術サービス会社は大変魅力的です。