では,練習として,jsPsychを使ってスポーツに関するアンケート調査を作成してみましょう。
下の画像のように,調査は「説明」→「アンケート」→「回答の御礼」の3ページで構成します。
また,条件として「野球条件」と「サッカー条件」の2つを設け,どちらかの条件にランダムに参加者を割り当てるように設定します。
「野球に関するアンケートとサッカーに関するアンケートのどちらに回答するかによって参加者の行動が変化する」という仮説を検証するための実験操作だとイメージしてもらえると良いと思います(荒唐無稽な仮説ですが)。
質問項目は「野球(サッカー)が大好きだ」「野球(サッカー)が無い人生などつまらないものだと思う」「野球(サッカー)をよく観戦する」の3つ,ラベルは「全くそう思わない」~「強くそう思う」の7件法です。
実験プログラムのHTMLファイルを作成します。名前は何でも構いませんが,ここではtest.htmlとしておきます。
パス指定の説明の簡略化のため,今回はダウンロードしたjsPsychフォルダの中に作成しました(本来はjsPsychフォルダの外に作った方がよいと思います)。
作成したtest.htmlをテキストエディタで開いてください。
まず,headタグの部分を設定していきます。以下のコードをご自身のファイルに書き写してください(一部はサンプルプログラムからコピペしてもokです)。
<!DOCTYPE html> <html> <head> <title>Experiment</title> <script src="dist/jspsych.js"></script> <script src="dist/plugin-survey-likert.js"></script> <script src="dist/plugin-html-button-response.js"></script> <script src="dist/plugin-html-keyboard-response.js"></script> <link rel="stylesheet" href="dist/jspsych.css"/> <meta charset="UTF-8"> </head> <body></body> <script></script> </html>
4行目...ページのタイトルを設定しています。ここで設定した文字列がブラウザのタブに表示されます。今回は「Experiment」としました。
6~8行目...使用するプラグインを読み込んでいます。今回は「survey-likert」プラグインの他に,「html-button-response」プラグインと「html-keyboard-response」プラグインを使用します。パス指定に関して,今回はjspsychフォルダ直下にファイルを作ったので,サンプルプログラムで見た../
の部分は削除しています。パスが正しく指定されていないとプログラムが動きません。
このページでは実験ページのメタデータを設定しました。次のページではプログラムの中身を作成していきます。