このガイドでは、
・大学院入試までにやっておくべきこと
・筆者の経験から
「これはやっておいてよかった」、
「やっておけばよかった」と思うこと
・関連書籍、Cute.Guide
を紹介しています。
「大学院ってどんなところ?」という
学部1年生から
「そろそろ進学するか決めないとなあ」という学部2年生、3年生、
「院試が近づいてきたけど、どうしたらいいのかわからない!」という学部4年生までの
幅広い学年の学生が読むことを想定したガイドになっています。
このガイドは、
2014年 芸術工学部画像設計学科 入学
2017年 大学院入試を受験、合格
2018年 芸術工学府
デザイン人間科学コース 入学
という筆者の経験に基づいています。
すべての学部・学府の研究室配属や
大学院入試がこのガイドの通りではありません。
読者のみなさんは、おそらく「学年全員が大学を受験する」という環境で
高校時代を過ごしてきたかと思われます。
しかし、大学院進学となると、学生全体のおよそ半分程度にとどまります。
(2017.5.1時点では52.7%だそうです)
また、理学部や工学部のように全体の7割以上の学生が進学する学部もあれば、
医学部、法学部、経済学部のようにほとんど進学者がいない学部もあり、
学部によって進学状況には大きな違いがあります。
ちなみに芸術工学部は、2017年時点で進学率47.8%なのですが、
体感としてはもっと低い気がします。
特に女子は進学せず、学部で卒業して就職する人がほとんどでした。
(出展:データで見る九州大学 | Kyushu University (https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/data/plain.html) )
「入試は団体戦」。こんな言葉を大学受験の時にちらりとでも
耳にした人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
実際、私の出身高校では進路説明会や主要な国立大学の願書取り寄せなどは
すべて学校が取りまとめをしていました。
このイメージを持ったままだと、
「大学院入試も大学側でいろいろと準備してくれているんだろうな」
と誤解してしまいそうです。
しかし、大学院入試のシステムは大学入試とまったく違います。
大学院で所属する研究室の情報収集、願書の取り寄せ、試験勉強…
そのすべてを、基本的には自分一人で行わなくてはなりません。
(一部の研究室では、学生が集まって大学院入試の試験勉強をすることもあるみたいです)
上記の2点が、大学入試と大学院入試の根本的な違いだということを頭に入れて、
このガイドを読み進めてください。