「大学院に進学するような人は、さぞ優秀な学生だったんだろうなぁ…」と思っているかもしれません。
私も学部1年の時はそう思っていました。
しかし、進学して我が身を振り返ると、
「飛び抜けて優秀というわけでもなく、すべてがきっちりできているわけでもなかったなあ」と思います。
このページでは、そんな「模範的学生」ではなかった大学院生が、進学するまでを振り返って「これ、やっとけばよかったなあ…」と思ったことを紹介します。
このガイドを読んでいる、
「あ〜基幹教育科目つまんないな〜。
早く専攻の勉強がしたいな〜」と思っている学部1年生のみなさん。
基幹教育科目をナメたら
あとあと痛い目を見ます。
基幹教育科目は、
専門的な研究をするうえでの
基盤を作るためのカリキュラムです。
基幹教育科目の講義を聞き流し、
「さあ進級だ!専門科目だ!!」と意気込んでいても、
基盤がガタガタでは理解も深まりません。
それどころか、
講義の内容を一つも理解できず、
なにを研究したいのかはっきりしないまま、
指導教官から与えられたテーマを
こなすだけの研究室生活になるかもしれません。
こんな偉そうなことを書いていますが、
私も「基幹教育(特に数学)、真面目に
受けておけばよかったな」と研究室に
配属されてから後悔することに
なってしまいました。
現在進行形で大後悔時代です。
これから研究者を目指すみなさんは、
基幹教育科目で得た知識を確実に
自分のものにして、
有意義な大学院生活を過ごしましょう。
「大学院入試は個人戦」と
冒頭で触れましたが、
他人との関係を一切絶ってしまうと
結構とんでもないことになります。
同じ研究室で院試を受ける同期が
おらず、友人関係も広くなかった
私は、「家と大学とバイト先(当時は塾の講師をしていました)とスーパーを往復する生活」を送っていました。
もちろん、試験勉強で溜め込んだ
ストレスを発散したり、誰かと悩みを
共有することもできなかったので、
院試直前の精神状態については
「お察しください」状態でした。
そして臨んだ試験、面接の出来が
あまりに悪すぎて
「これは確実に落ちた…」と
試験後1時間くらいは
一人で泣いていました。
(試験の合否については、
現在の所属からお察しください)
今思えば、誰かに悩みを打ち明けたり、
(数少ない)友人と気分転換に
おしゃべりしたり遊びに行ったり
しておけばよかったな、と思います。
朝課外(九州限定かもしれませんが)、毎日の膨大な課題、受験勉強…
これらの重圧から解放された大学生の目の前には、
「勉強しなくても単位が取れればいいや」、「こっちの方が楽しそうだから、勉強をさぼってしまおうか」
と思わせる様々な誘惑があります。
サークル、遊び、飲み会、二度寝、こたつ(冬季限定)、自主休講…
しかし、その誘惑に一度負けてしまうと一気に崩れ去るのが自主的な学習習慣です(経験者は語る)。
そして、慌ててテスト前に詰め込み勉強をして、単位は取れたものの詰め込んだ知識はどこへやら…(経験者は語る、2回目)。
しかし、忘れてはいけません。
大学院に進学するということは、普通の大学生よりも長く学問に向き合っていくということなのです。
また、学部、学科によってはGPAが研究室配属の基準になるところもあります。
思い通りの研究室に配属されず、「あの時まじめに勉強していれば…」と思っても時すでに遅しです。
研究室配属されてからも、わからないところを自分で調べ、身につける習慣がないと研究者としては非常に苦労します。
これらの甘い誘惑に負けてしまう前に、自分を律して、しっかり毎日机に向かってみましょう。
九州大学では、ほとんどの学府で8月あたりに入試があります。
世間は夏休み、就職活動もひと段落している学生も多くなってくる頃ですね。
そんな時、ふと周りを見てみると、内定もとって、「学生生活最後の夏休みだ〜!」とばかりに
海や山に出かけたり、街に繰り出してみたりしている学生がいる。
それなのに自分は、毎日何時間も机に向かって、進路もまだ決まっていなくて…
このような悩みに直面したら、一旦ペンをおいて、机から離れてみましょう。
学内を散歩したり、食堂でちょっとお茶を飲んでみたりするだけでも、だいぶリフレッシュできます。
図書館で自分の好きな本を読んだり、気になっていた映画を見たりするのもおすすめです。
「ちょっと疲れたな、でも頑張らなきゃ…」という発想になった時ほど、息抜きが大事です。
このガイドを読んでいるみなさんは、おそらく学部やサークル内である程度の人間関係を構築していることと思います。
しかし、その人脈がそのまま大学院入試に生きるかというとそうでもありません。
進学する予定の研究室の先輩との人脈を作っておいて、院試の形式についてリサーチしておきましょう。
しかしながら、「進学する予定の研究室に、修士の先輩がいない…」なんていう事態に想定することもあります。
そんな時は、私たちCuterのいる図書館に足を運んでみましょう。
私たちCuterは、大学院進学を志すみなさんが将来経験するであろう道を通ってきました。
人によってその形は少しずつ異なりますが、大学院入試の基本的な情報や試験対策などの知識、
進学という進路を決めたときの悩みや不安などの経験を兼ね備えた頼れる相談相手として、
大学院入試に立ち向かうみなさんの力になることができます。
Cuterへの相談が、みなさんの不安や悩みを取り除き、大学院入試に前向きに取り組むきっかけになることを願っています。