■ 立体音響の歴史
立体音響の歴史は結構古くて、前のページで説明したステレオ方式(1931年)に始まり、ドルビー研究所が規格を定めている5.1チャンネル方式や7.1チャンネル方式、さらにチャンネル数が多いものだと、NHKが研究を進めている22.2マルチチャンネル音響方式なんてものもあります。
ここで、「ところでさっきから出てくるチャンネルって何?」と思われた方もいるでしょう。
チャンネルには経路とか道筋という意味があります。この数字は厳密には音を送ることができる経路の数を指していますが、簡単に言うと再生するときに使われるスピーカーの個数と捉えてもらえればほぼ間違いありません。
でも「5.1」とか「22.2」とかにある「.(てん)」って何よ?って話ですよね。
0.1個分や0.2個分のスピーカーなんてあるの?と思われた人もいるかもしれません。
実はこの「.1」や「.2」の数字は、サブウーファーと呼ばれる、低い音の再生を担当するスピーカーの個数を表しています。
ちなみにサブウーファーに対して、普通のスピーカーはフルレンジスピーカーと呼ばれることもあります。
つまり先ほど挙がっていた「5.1チャンネル」だったら、5個のスピーカーと1個のサブウーファーから構成されていて、22.2チャンネルなら22個のフルレンジスピーカーと2個のサブウーファーから構成される立体音響システムだということです。
スピーカーを22+2=24個も使うなんて尋常じゃないですよねえ。。。
一般家庭に普及する時代は来るのでしょうか。