さて、準備が整って、やっと実験開始!(。-`ω-)
実験の内容によって行う動作が違ってくると思いますが、ここでは、どの実験でも必要になってくるだろう操作(主に分注)について説明します。
①メスピペットの上部に安全ピペッターを装着する。
②ピペットの先を試薬の液面に少しだけつけ、試薬を十分量吸い上げ、吸い出す作業を何度か繰り返す。
③所定の量よりも少し多めに試薬を吸い上げた後、所定の量に合わせる。
④分注を行う容器の壁面にピペットの先をつけ、垂らすように液を排出する。
全量排出するか、途中まで排出するかは、メスピペットの目盛りがどのようになっているかによります。
きちんと”混ぜる”ということは実はとても重要です。
例えば、5 mLの溶液の中に、100 μLの別の物質を溶かすことを想像してみてください。
マイクロピペットを使って分注し、2,3回ピペット中の溶液を出し入れ
・・・しただけでは実はきれいに混ざっていないことのほうが多いです。
この状態で実験を進めてしまうと、溶液に濃度の違いが生じてしまい、正しい結果が得られないことがあります・・・Orz....
混ぜる時はきちんと転倒混和する、あるいはボルテックスなどで完全に混ぜることを心がけましょう。
1 mL以下の液の定量にはマイクロピペットを用いるのが一般的です。
マイクロピペットは操作が二段階( 一段目と二段目 )になっています。
※押して最初に抵抗を感じるところを一段目、そこからさらに押してもうこれ以上押せない、という所を二段目とします。
①チップを装着します。
②上にあるプッシュボタンを押して、一段目まできっちり下げ、液面にチップの先をつける(3mm程度)。
あまりつけすぎないように気を付けます。
③液面にチップの先をつけたまま②の動作を何度か繰り返し、チップと液をなじませます。
④ゆっくりとプッシュボタンを戻して液を吸い上げます。
ボタンを早く上げすぎると、ピペットの本体に試薬が入り込んだり、うまく定量できなかったりします。
⑤チップの先を壁面につけ、外側の余分な滴を除きます。
微量分注の場合は、チップの周りの余分な液をふき取ると良いです。
⑥試験管やビーカーの壁面を伝うようにして一段目までプッシュボタンを押します。
そしてさらに二段目までプッシュボタンを押し込んでチップ内の液をすべて排出します。
このとき、チップの先を液面につけたまま何度か液を出し入れすると、きれいに分注できます。