白金耳・白金線の滅菌は,
細菌培養に不可欠な操作です.
この操作を正しく行わないと
コンタミや感染の原因になります!
これがHOMEの問題の
ポイントとなります.
正しいやり方を学んで,
安全な細菌培養が
できるようになりましょう.(^^)b
実習や実験室で行われる
白金耳の滅菌は,
ガスバーナーを用いた
火炎滅菌が主流です.
火炎滅菌の他に,
電気バーナーが
用いられることもありますが,
ここでは火炎滅菌の
方法を説明します.
白金耳も白金線も,滅菌の仕方は同じです.
操作①
良い例 悪い例
ガスバーナーに火をつけ,酸化炎と還元炎ができるように調整しましょう.
操作②
白金耳を横にして,白金線の中央部分を還元炎に入れると,先端に熱が伝わります.
すると次第に,先端に付着している菌が炭化するため,完全に炭化するまで待ちます.
操作③
先端に付着していた菌が炭化したら,先端を素早く還元炎に入れましょう.
炎の周辺は温度が高くなっているため,
操作②の炭化が不十分だと,先端の菌がバチバチとはじけ飛ぶので気を付けましょう!
操作④
先端を還元炎に入れた後,
徐々に白金耳を上に動かし,先端を酸化炎に入れましょう.
酸化炎は高温なため,酸化炎に入れている部分が赤熱し始めます.
そして,白金線の先端から根元まで赤熱するように,白金耳を動かしながら焼きます.
(白金線の,どの部分も一度は赤熱させるように!)
操作⑤
白金線の部分を赤熱させた後,柄の金属部分にも軽く火を通しましょう.
白金耳も白金線も,滅菌の仕方は同じです.
操作①
ガスバーナーに火をつけ,酸化炎と還元炎ができるように調整しましょう.
操作②
白金耳を立てて,白金耳全体が赤くなるまで焼きましょう.
操作③
柄の金属部分に,軽く火を通しておきます.
結核菌や真菌をといった飛散してほしくない菌や,
危険性の高い菌を扱った場合,
消毒用エタノールの入った広口ビンの底にガラスビーズまたは砂を入れ,
白金耳や白金線に付着した菌体を擦り落としてから
ガスバーナーで火炎滅菌しましょう.