EU加盟を目指す諸国の動きは、それに伴う軋轢を含めて日本にも伝わってきます。2014年に始まるウクライナ問題で、ウクライナを支持するEUがロシアと対立していた構図は記憶に新しいです。
ここではEU圏の周辺諸国の文学の中で、EUの拡大とそこで生じる対立の背景にある歴史・社会を探っていける作品を紹介します。
バルカン半島にあるセルビアやアルバニアは、ヨーロッパでありながらオスマン帝国に支配された時期もある地域です。アルバニアやボスニア・ヘルツェゴヴィナでは今でもムスリムが多数を占めています。