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イアエステを利用した研究型海外インターンシップのすゝめ: 仕事と生活

自分の専門を生かして世界各地で研究型インターンシップに挑戦しよう!

仕事の内容

 私は約2ヶ月間、ドイツ・ロストック市の中心部から電車で20分ほどの港町、ヴァーネミュンデにあるNGO法人で研修を受けました。

ロストックはベルリンよりデンマークの首都コペンハーゲンに近く、日本周辺だと樺太の北端と同じ緯度になります。しかし、偏西風のおかげでそれほど寒くありません。(11月の寒い日で最低0℃くらいです。)

 

 私は研修生としてNGO組織で働いていましたが、肩書きとしてはVolunteer workerでした。組織が私をボランティアとして受け入れると、行政機関から奨励金が支給される仕組みです。なので給与の額面としては日本の奨学金と同等程度です。(国によっては20万円相当支給される人もいますが、その分物価が高い場合が多いです。

 業務内容としてはスタッフ(正規の職員さん)のサポート全般です。2〜3つの仕事を並行しながら各業務を1週間程度で消化していきました。人工浮島の生物相調査で録画したビデオの解析、学会で使用するポスターの作成、近くのビーチに出向いてタバコの吸い殻の回収と量の測定…等々、環境系のNGO組織でヨーロッパに跨るいくつものプロジェクトを並行で走らせている為、様々な業務を経験しました。

ロストックの生活

 私がドイツに到着した時から最後までサポートしてもらった組織があります。それがIAESTEのローカル学生コミュニティ"IAESTE LC Rostock"でした。渡独前の現地住居の手配、到着時には住民票やSIMカード契約時の通訳、バーベキューやスキー等のイベントの企画まで、幅広くサポートして貰えました。ヨーロッパ、特にドイツは都市ごとにIAESTE LCがある為、安心して現地での生活を始めることができます。また、現地の大学に留学している日本人学生とも交流できました。ドイツ人のみでなくヨーロッパ・アジア・アフリカ各国からやって来た学生とホットワイン片手に焚き火を囲んでお互いの文化や将来を語り合ったのは良い思い出として残っています。「日本人男性は総じてシャイだ」と言えば、「ドイツ人男性も似たようなものだ」と言われ、「ケニア人男性は積極的でなければならない」と熱弁されました。「滞在中に3回も断水を経験した」と言うと、「そんなの当たり前だ」と一蹴されました。日本のインフラは本当に素晴らしいです。ちなみにドイツの家庭にはヒーターはありますが冷房はありません。真夏に訪問する際は気をつけましょう。

 ロストックはバルト海に面した港町であり、ヨーロッパでも有数のビーチがあります。休日はビーチでくつろいだり、動物園で可愛い動物たちと触れ合ったり、周辺の都市に小旅行に出掛けました。私が訪れた時はちょうどロストック成立800周年であり(1218年成立らしい)、街の至る所で様々なイベントが開催されていました。市庁舎の外壁にプロジェクションマッピングでロストックの歴史を投影され、露店が多数出店するお祭りが開催されたかと思えば、広場に移動式のメリーゴーラウンドや観覧車が現れました。それらのイベントを楽しめたのは幸運でした。

 次のベージには、海外インターンシップの話をする時によく受ける質問についてまとめています。ご覧ください。

→Q & A コーナー←

ドイツ都市探訪1:シュトラールズント

世界最大級・直径1.4 mのアンモナイト化石(シュトラールズント海洋博物館)

 

 シュトラールズントはバルト海に面した湾岸都市であり、ロストックと同じく元ハンザ同盟都市です。海運業で栄えた街並みは美しく、「シュトラールズント歴史地区とヴィスマール歴史地区」として世界遺産に登録されています。海洋博物館、自然史博物館、水族館等、人口6万人の都市ですが観光地は多いです。

ドイツ都市探訪2:シュヴェリーン

シュヴェリェーン城

 

 「七つの湖の街」とも称され、静かな軟水湖が街中に点在しており市民の憩いの場となっています。中心部からほど近い場所にあるシュヴェリーン城は華麗な外観をした北ドイツの名城であり、「湖上の宝石」ともうたわれています。城外のベンチから湖を眺めていると、あっという間に時間が過ぎていきます。