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九州大学の助産学コースについて紹介します!: 助産師について

私が所属している助産学コースについて紹介するガイドです。

このページでは

このページでは、助産師について紹介していきます。

もう知ってるよ!という方は次のページからどうぞ^^

助産師とは?

「助産師」と聞くと、皆さんはどんな人を想像しますか?

 ・赤ちゃんを取り上げる人

 ・出産に立ち会う人

といった答えが多いのではないかと思います。正解です!

助産師さんのイラスト出産のイラスト

ただし、助産師の仕事がこれだけかというと、そうではありません。お産に立ち会うだけでなく、妊婦さんや産後のお母さんのケア、生まれた赤ちゃんのケアも行います。さらには、不妊治療専門の病院で働いている助産師や、学生に対して性教育やいのちの授業を行っている助産師、保健センターなどで行政の立場から母子保健に関わっている助産師などもいます。

ちなみに、保健師助産師看護師法第3条には、以下のように定義されています。

この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。

助産(赤ちゃんを取り上げること)を行い、さらに妊婦さん、褥婦(じょくふ;産後6~8週ごろまでの女性)さん、生まれたばかりの赤ちゃんの保健指導を行う女性を助産師と言います。

海外には男性助産師がいる国もありますが、日本においては、助産師になることを認められているのは女性だけです。男女平等化の観点から、日本でも男性助産師を取り入れようという声もあったようですが、男性の助産師を希望する方がほとんどいないことや勤務シフトの都合(男性1人でケアに入ることができないため、人員確保が必要となる)などから現時点では実現化には至っていないとのことです。

また、助産師は、看護師免許を持っていないとなれないって知っていましたか?この記事に辿りついた方は、知っている人の方が多いでしょうか。助産師免許取得の条件として、保健師助産師看護師法第7条2項に、看護師国家試験に合格することが定められています。

助産師になろうとする者は、助産師国家試験及び看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。

助産師学校も、その多くが、看護師免許取得済みであること、あるいは看護師免許取得見込みであることを受験要項に記載しています。九州大学の助産学コースも、看護師免許を持っていないと入学できません。秋に大学院入試には合格できたものの、国家試験に合格しないと入学できないので、国家試験前はなかなかの緊張が走っていました。

助産師になるには?

助産師になるための道はたくさんあります。

助産師になるまでのルート

<引用>【助産師になるには】大学・専門学校別の最短ルートから難易度や費用まで,ナース専科(2025年4月参照)

左のボックスで述べたように、助産師国家試験を受けるためには看護師国家試験に合格する必要があります。

そのため、看護師免許を取ることができる学校(大学、専門学校、5年一貫の高校)に行き、看護師免許を取得した後に、助産師免許を取得できる学校に行くことになります。あるいは、大学4年間で看護師免許と助産師免許を同時取得可能な大学もあります(上図、「助産師教育課程がある大学」)。看護師を目指すことができる学校もたくさんの種類があり、助産師を目指すことができる学校もたくさんの種類があるので、助産師を目指すルートも多岐にわたります。

「助産師として働く」というただ1つの観点から見れば、どのルートで助産師になったとしても、助産師免許が取れればどこも同じかもしれません。しかし、助産師免許を取得できるまでの年数や、学校によって特色が異なる(実践や演習メイン?研究もしっかり?など)ため、自分にあったルートを選ぶことが大切だと感じています。