大学院の助産師養成課程では、助産師国家試験受験に必要な単位に加えて、修士課程修了に必要な単位を取得することになります。
つまり、助産専門科目の勉強だけでなく、研究にも励む必要があります。
研究にどこまで力を入れているかは、大学院にもよるようですが、修士号を取得できるだけの研究が求められるため、どこもそれなりに大変なのではないかと思います(現に今、私は研究に頭を抱えています…。覚悟して入学しましたが、研究は難しい!)。そのため、研究には興味がない!助産師資格だけが欲しい!という方は、専門学校や、大学の別科・専攻科などに進む方が良いのではないかと思います。大学院試の説明会の時にも同じことを言われました。
助産師教育課程のある大学(4年間で看護師・助産師を同時取得可能な大学)や専門学校の数は減少傾向にあります。女性の晩婚化、晩産化によるハイリスク妊産婦の増加に対応することができる助産師を育成するためにも、助産師養成課程は、大学院での教育へとシフトが進んでいます。
九州大学の修士課程助産学コースは、平成27年度(2015年)より設立されました。
定員は7名とされています。私は10期生で、私含めて計6名です。
大学院の助産学コースは、どこも定員が少人数とされていることが多く、みっちり学ぶことができる印象です。私自身も同学年の5名とともに、6人仲良くグループワークをしたり、演習に取り組んだりして、日々学びを深めています。
私が大学院に入学して、特に必要だなと感じたこと3つを紹介します。
①主体的に学ぶ姿勢
学部時代は、先生方が講義をしてくれて、それを受動的に聞くという形だったと思います。大学院の講義は、グループワークやディスカッション、発表が中心です。1年次にある助産学の専門科目では、模擬患者の事例をもとに考えたアセスメントや助産計画(看護計画、看護学生さんならわかると思います)を立てて、それを発表していきました。事前に色々教えてくれるわけではないので、自分たちで教科書や参考書をよく読んで勉強していきます(もちろん、発表した後に先生方がフィードバックをくださるので、さらに学びが深まりますよ)。学部時代に比べ講義に自ら参加している!という感覚が強いです。
②根拠を基に考えること
学部時代ももちろんそうでしたが…。実習の記録に限らず、講義の中での模擬事例に対しても、根拠(エビデンス)をもとに考えていきます。特にガイドラインを開く回数は、学部時代に比べて格段に増えました。ネットで調べればすぐに情報が出てくる時代ではありますが、ガイドラインや書籍を開いて、これって本当に正しいのかな?根拠はあるのかな?と考える姿勢はとても大切だと学ばされました。
③英語力
英語が苦手な私です。受験のための英語しかやってこなかったので、特にスピーキングが苦手で、全然喋れません。先行研究を読む際には国際誌の論文を読むことも欠かせませんし、研究論の講義では英語で発表する講義もありました。英語ができるって大事なことだなと改めて感じています。できれば話せるようになりたい!言ってるだけじゃ成長しないので、しっかりと勉強したいと思います。翻訳ツールもうまく活用しながら、英語の活用に励んでいるところです。