ここまで計画系・構造系・環境系という言葉を使ってきましたが、ここでそれぞれの系統について具体的に説明していきたいと思います!
ここで説明する〇〇系は、授業等で学生が多く使っている言葉なので、学会での厳密な分野分けとは異なるので注意してください!
計画系
まず初めに計画系についてです。
計画系という言葉の中には、デザインを考える意匠系、都市について考える都市系、建築の歴史ついて考える歴史系の3つが含まれています。
一般的に建築における「花形」と呼ばれるのはこの意匠系のことです!いわゆる建築家と呼ばれる人たちも、この意匠を専門とする人を指します。
環境系
次に私の所属する環境系についてです。
環境の研究室は計画系のように〇〇系と表現することがないですが、ある程度で分類するなら、個々の建築物のエネルギー・熱環境について研究する熱系、都市という大きいスケールでエネルギー等について研究する都市系、建築物の音環境について研究する音響系、建築物の光環境について研究する照明系といった感じです。基本的には、環境系というとこれらすべてをまとめて指します。
ただし、私が執筆している2024年12月の段階で、九大の建築学科には音響を専門とする先生はいらっしゃらないので注意してください。
構造系
最後に構造系についてです。
構造系については、木質造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造のような建築物の構造を研究する構造設計系、コンクリート等の材料について研究する材料系、地震等の災害について研究する防災系があります。
次にコース分けと研究室配属についてお話します。
コース分けと言っていますが、他学科のような定員が決まっている明確なコース分けというものは建築学科にはありません。
ここで言うコース分けとは3年生で履修する演習系授業で計画系、環境系、構造系の中から選ぶことを指しています。先に述べると、このコース分けそのものは研究室配属とは直接関係するわけではないです!少数ですが研究室配属の段階で系統を変える人もいます!
ただし、多くの学生はここで選んだ系統の研究室に進んでおり、個人的にはかなり重要な選択だと思います!
研究室配属は、前述したように4年生の最初にあり、数多くある研究室の中から自分がこれから過ごしていく研究室を選んでいきます。4年になってすぐに研究室訪問があり、どの研究室にするか全員がソワソワし始めます。
コース分けと異なるのは各研究室で定員が決まっている点です!!
理由は様々ですが、研究室の希望者数には偏りができてしまうため、もし第一希望の研究室に入れなかった場合には別の研究室に所属することになります。(別の系統の研究室に配属されることもあります。。。)
学部で卒業する人に関しては、研究室配属がその後に特段影響を与えることはないと思いますが、大学院に進学する予定の学生に関しては、その後の3年間や就活にも影響することがあるので慎重に選びましょう!学部4年間でここが一番大事な選択だと思います!
ちなみに、研究室の定員に対して希望者数が超過した場合、何らかの方法で選抜をする必要があるのですが、この方法はその研究室の先生によってまちまちです!面接をする先生もいれば、GPAのみで決める先生もいます。変わったもので言えば学生間で決めてという先生もいるようです。