次に建築学科の学生が、大学生活の4(6)年間でどのようなことを行うのかお話したいと思います!!
学部で卒業する人の主なイベント | 大学院に進学する人の主なイベント | |
学部1年 | 基幹教育 | 基幹教育 |
学部2年 | 座学+演習 | 座学+演習 |
学部3年 | 座学+演習+就活 | 座学+演習 |
学部4年 | (座学+演習)+就活+研究室配属+卒論+(卒計) | (座学+演習)+院試+研究室配属+卒論+(卒計) |
修士1年 | 座学+(演習)+就活+研究 | |
修士2年 | (座学)+(演習)+就活+修論 |
学部で卒業する人と、大学院に進学する人で大きく違うのは、就活のタイミングと大学院入試を受けるの2点です!
ここからは上の表の内、学部4年間について詳しく見ていきます。
1年生
他の学科と同様に基幹教育が行われるため、建築に関する授業はかなり少ないです。必修科目のコマ数が多く、実験レポート演習があるため個人的には忙しかったイメージがあります。
建築の授業では、住宅模型、椅子、製図等を通して、2年生以降に使う技術を身に着けることができます!2年生以降は、模型の作り方を指導されたり、手書きで図面をトレースすることはないので、この時習うことはかなり重要だと思います。
2年生
基幹教育も終わり、いよいよ建築についての授業が本格的にはじまります!2年生の授業には、大まかに2種類の授業があり、教室で先生の講義を受ける座学の授業と、個人やグループで一つの作品を作り上げる演習系の授業があります。学期末にはテストの期間と作品の発表が被ることが多いので、1年生のときよりも忙しいですが、科目数は1年生より少ないので学期末以外は時間があると思います。
2年生の演習系の授業は、割と想像しやすい「The 建築学科」といった感じの授業で、小学校、コミュニティーセンター、住宅など与えられたテーマに沿って、何度も修正を繰り返しながら模型とプレゼン資料を作り上げます。
3年生
基本的に授業は2年生と同じ座学と演習の授業ですが、演習系の授業は計画系・環境系・構造系の3グループに分かれて行われるため、「The 建築学科」なのは、計画系の授業のみになり、環境系と構造系は実験の演習に切り替わっていきます。(計画・構造・環境系については後ほど説明します)
※演習系授業は毎年内容が変わるので、絶対この内容とは限らないので注意してください
さらに、3年生の夏からは、大学院に進学予定のない人は就活が始まる時期になります!授業との兼ね合いもあるのでこの時期の就活はかなり忙しいと思います。
4年生
4年生は“再履修等がなければ”授業はほとんどないです!
そして、この4年生の5月あたりにいよいよ研究室配属が行われます。これまでの授業で学んだことと研究室訪問を通して、研究室を選択し、卒論を書いていくことになります。また、計画系の研究室に所属している学生は卒業設計(卒計)にも同時に取り組むことになります。
卒論に関しての詳細は、以前に私が執筆したCute.Guides「私の卒論ができるまで」をぜひご覧ください!研究室によって卒論の進め方はかなり差がありますが、おおよそのスケジュール感はつかめると思います!
学部で卒業の人は就活が終わると、卒論・卒計を行うだけなので最後の一年を楽しく過ごせると思います!
大学院進学の人は、4年生はかなり忙しいです!なんといっても夏の大学院入試に向けての勉強と、卒論・卒計を同時に行う必要があります!
人数は多くはないですが、毎年必ず不合格者がでる試験なので油断せずに取り組みましょう。
ここからは学部を卒業後の大学院修士課程の2年間を見ていきます。
修士1年
学部の授業は必修の授業がかなり多かったですが、大学院の授業はほとんどが選択授業で、自分の予定を自分で決めることができるようになります。大学院に入ってすぐに、就活が始まります!授業、就活、研究が同時にあり、どれも誰かに時間で縛られることはないので、学部生以上に時間管理をしっかりする必要があります。
修士2年
修士2年は6年間の集大成となる修士論文の執筆を行います!学部の卒論と比べて、量が多く、質も高いものが要求されるため、これまで自分が培った知識と経験を総動員して論文を作成します。授業に関しては、修士1年でほとんど取り切っている人が多いので忙しくはないと思います。