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私の卒論ができるまで: 笠 元(九州大学農学部・2019年卒): できるまでの道のり:3/4

九州大学の図書館でティーチングアシスタントとして働く院生が学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか紹介します。

目次

初めに

できるまでの道のり 1/4

  • 卒論の内容と長さ
  • 最終提出までのスケジュール

できるまでの道のり 2/4

  • ラボ配属
  • テーマ決定
  • 実験の準備

できるまでの道のり 3/4

  • 実行、データ処理
  • 順調かと思えた卒論研究。しかし......

できるまでの道のり 4/4

  • 卒論としてまとめる
  • 修士でリベンジ

​Q&A​

  • 普段の生活との両立
  • 活用したツール

終わりに

  • オススメ本
  • 後輩へのメッセージ

実行、データ処理

いざ実験の準備ができたら、あとは予定通り実験を実行するのみです。実際は実験途中で失敗してやり直したり、うまくいかないこともあるかもしれませんが、最終的な目標までブレずに淡々とこなしていくことがコツだと思います。実験を行うときは必ず同時に実験ノートを書いておきましょう。

実験ノートの書き方はこちらのガイドが参考になります!

「★はじめての実験ノート」

順調かと思えた卒論研究。しかし......

ラボ移転、トラブルなど

私の場合は実験の回数を重ねている途中に研究室ごと箱崎キャンパスから伊都キャンパスに移転するという一大イベントがありました。移転に伴い、引っ越し作業が忙しくなったり、実験機材が使えなかったり実験に使用する魚の状態が不安定になるなど、思い通りに実験ができない時期がしばらくの間続きました。

再度データを集める

移転作業も落ち着き、実験条件を移転前に合わせることができたので、実験を再開しました。私の研究ではRT-qPCRを用いた遺伝子の発現解析と、フローサイトメトリーのデータが主なデータとして得られるので、これに統計処理などを行い図にしていく作業を進めました。

予想外の結果

しかし、ここで問題が起きます。データを集めている段階で薄々感づいてはいましたが、解析をしてみるとデータのばらつきが大きく、コントロール区と対象区(細胞に刺激を加えていないグループと刺激を加えたグループ)の有意差が出ていません。それどころか、個体間のばらつきも大きく、再現性が示せないデータとなってしまいました。実験の際にばらつきの原因になりうる操作などを実験ノートを元に確認し、データ処理も様々な方法を試しましたが、それでも結果は変わりませんでした。卒論研究の終盤に来てこんな状況になってしまい、青ざめました。

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卒論としてまとめる

修士でリベンジ