定期接種・キャッチアップ接種でのHPVワクチン接種は、各市町村が担当となっています。接種対象者には、住民票のある市町村から、各家庭に案内が届いていると思います。
福岡市の場合、福岡市が指定する病院のうち希望の病院に連絡・予約して接種する流れになっています。お住まいの地域によっても接種可能な病院や持ち物などが異なるため、市町村から届いた案内や、ホームページなどをご参照ください。
*福岡市の場合のワクチン接種時に必要なものは、以下の通りです。
・予診票
・健康保険証などの住所・年齢が確認できる書類
・お持ちの方は母子健康手帳
全ての市町村において必ずこれが必要とは限りませんが、いくつかの市町村のホームページを見てみて、必要なものを一覧表にしてみました。表を参考に、詳しくは自分がお住まいの市町村のホームページをご参照ください。どの市町村でも概ね共通して必要だったのは、身分証明書と予診票、母子健康手帳です。
持ち物 | 備考 |
予診票 |
予診票が接種券(クーポン)と兼ねられている市町村が多いようです。 ・市町村からのお知らせに同封してある場合 ・事前に自宅で記入しておく必要がある |
健康保険証やマイナンバーカード、運転免許証など | 身分証明書として、生年月日や住所、年齢の確認に必要です。 ※身分証明書はどの市町村も共通して必ず必要です! |
母子健康手帳 | 過去の予防接種歴の確認、予防接種を受けた記録の記入に用いられます。2回目以降も持って行きましょう。 |
診察券 | かかりつけ医療機関での接種の場合は、診察券を持って行くと良いと思います。 |
予防接種済証 (2回目以降) |
2回目以降の接種のために、ワクチン接種の証明書が出されることがあります。2回目以降の接種の際に持って行きましょう。 |
現在1人暮らしをしている方で、住民票が実家にある場合は、案内が実家に届いていると思います。原則住民票のある地域でしか接種することができないため、住民票を移す必要があります。しかし、事前に手続きをすれば、現在住んでいる地域で接種を受けることができる可能性があります。接種を受ける前に、住民票のある市町村の予防接種窓口に問い合わせてみましょう。(事前に書類を提出する必要がある場合、一度自費で支払って後日代金が振り込まれる場合など、市町村によって対応は様々なようです。まずは住民票がある市町村にお問い合わせを!)
ワクチン接種スケジュールは、以下の通りです。
ワクチンは、全部で3回受ける必要があります。ワクチンの種類や接種時の年齢によっても異なりますが、いずれも定められた間隔をあけて接種する必要があります。また、いずれも1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
接種可能なワクチンの種類は、病院によっても異なるため、スケジュールに関しては接種をする医療機関と相談しましょう。ワクチンの種類に希望がある場合も、事前に問い合わせが必要です。
※1:1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
また、上の図にある通り、3回の接種が終わるまでに、6か月はかかる計算です。冒頭にも述べたように、キャッチアップ接種は2025年3月で終了してしまいます。3回の接種を全て公費で受けたい場合、遅くとも10月には1回目を接種する必要があります。そのためには、9月末までに医療機関に相談することが必要とされています。接種を希望する方は、早めに予約を入れましょう!
ワクチンを既に自費で接種したことがある場合、残りの回数を公費で接種することができます。
1回接種したことがある場合は残りの2回を、2回接種したことがある場合は残りの1回を、公費で接種可能です。
基本的には前回までに接種したワクチンと同じ種類のワクチンを接種することになります。ただし、医師と相談の上、途中から9価ワクチンに切り替えることも可能とされています。
※異なる種類のワクチンを接種する場合の効果と安全性に関するデータは限られています。
キャッチアップ接種が開始する前にHPVワクチンを自費で受けた部分に関しては、償還払い(払い戻し)の制度があります。各自治体のホームページを確認し、わからないことがあれば予防接種課に相談しましょう!
※9価ワクチンは、2023年4月から定期接種化されたため、償還払いの対象外となっています。