この章は、
一般、循環器、呼吸器、消化器・・・という大きなグループに分けられており、さらにその中で細かい症候ごとに分けられています。
例えば 循環器 の項であれば、
ショック、意識障害、一過性意識障害、動悸 というようになっています。
この章の目標は、
数ある疾患の中から最もらしい疾患に鑑別するための検査
をマスターすることです。
病院に搬送された時点では、ドクターにも患者の疾患は分かっていません。
症候と可能性のある疾患をマスターすれば、どの情報が重要な意味を持つのか、考えながら動くことができますね。
山のような検査オーダーがあった場合(そもそもこの本はそれを改善するための本なのですが・・・)、どこから取り掛かるかがとても大切になってきます。
症候を学んで、 検査の優先順位 を学びましょう!
この章は各疾患と、その疾患の患者に必要となる検査についてまとめてあります。
この章の目標は、
鑑別した疾患にさらに必要とされる検査
をマスターすることです。
この段階では、もうすでに患者の疾患は確定しているので、検査をオーダーするドクターも、ある程度どんな値が出るかは分かっています。
疾患と、それに応じて影響を受ける検査項目をマスターすれば、予想に基づいた行動ができます。
「この人はこの疾患だから、この値が高いだろう」
「この人はこの疾患だから、ここに注意して検査しよう」
このような予想は、スムーズで的確な結果報告に繋がります☆
パニック値とは?
と定義されています。
この値は標準化されておらず、各病院で臨床医との協議の上、設定される必要があるとされています。
臨床検査技師にはパニック値を臨床に報告する義務があります。
けれども、この値を超えている、あるいは下回っているからと言って、いつも報告する訳ではありません。
時系列から予想できる範囲のものであれば、報告しない場合もあります。
予測できないような急な変動が危険なのです。
この本の付録にパニック値も記載されているので参考にしてみてください(学生用共通基準範囲)。