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★ノーベル化学賞をわかりやすく: 根岸英一

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クロスカップリング

6人目の受賞者は根岸英一博士。

受賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」です。

根岸博士が発見した根岸カップリングとは、炭素(C)と炭素をつなげる反応です。

イメージとしては以下の図のような感じです。

有機化学において、Cは中心に据えられる元素であり、その元素をつなげる方法は、長い間解明されていませんでした。

例えば、スーパーでもらう袋の成分であるポリエチレンも多量のC-C結合を含んでおり、ディスプレイもCを多量に含んでいます。

根岸博士は、パラジウムという金属を用いることで、CとCをつなげる方法を初めて発見した人なのです。

具体的な反応として、Cを含む化合物であるRと、同じくCを含む化合物であるR'をつなげたいとします。

普通に反応させても反応は進まないのですが、RにZnXという化合物(Znは亜鉛、Xはハロゲンと呼ばれる原子)をつけ、R'にYという原子(YはOHなど)を付けておきます。

その2つをパラジウム(Pd)触媒の存在下で混ぜると、RとR'がつながってくれるという仕組みです。

人類が何年もかけて発明したC-Cカップリングですが、実は植物は数千年前からこれを日常的に行っています。それは、光合成と呼ばれる仕組みで、緑色の植物に光を当てると、二酸化炭素からグルコースを作り出す、というものです。

二酸化炭素のCを繋げてCが6つ繋がったグルコースを作り出す、というまさにC-Cカップリングを植物は生体内でやっているのです!

人類が苦労して達成したことを自然は当たり前のようにやっていると思うと、自然のすごさを感じずにはいられません。

これが、具体的に何に使われているか、という説明は、次章の鈴木章博士の頁で説明します!