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脳波判読のための基礎: 脳波の記録方法

準備するもの

 

電極の装着に使うもの

を紹介します!

 

●(皿)電極

脳波を記録するために、頭に配置します。

電極は銀電極です。

新品の場合、銀電極を銀-塩化銀電極に変換する処理(エージング)が必要になります。

 

 

●ペースト

電極を皮膚にしっかり固定・維持させるために、つけるものです。電極糊ともいいます。

頭皮には、ピラミッド状に塗布します。

 

 

●アルコール綿

抵抗を減らすために、頭皮の脂肪や汚れをアルコール綿でしっかり取り除きます。

その後、ペーストを付け電極を装着していきます。

 

 

この他にも、電極を装着場所を決めるためのメジャーや赤ペン、電極を覆うためのガーゼなどが必要になります!

電極装着のポイント

電極が外れないようにするためには、

装着するとき特にこの2つの工夫が重要です!

 

 

・髪をしっかりかきわける!!

外れないためには、これが一番重要です!

髪を流れに逆らわずにしっかり綺麗に分けます。

しっかり分けなかった場合、髪が立ってきて電極が浮いてしまったり、

頭皮につけなければいけない電極が髪の毛についてしまい波形が綺麗に計測できません(-""-)

  

 

・ペーストの上から電極をしっかり頭皮につける!!

ペーストの上に電極を乗せるだけでは雑音が入るので

頭皮にしっかりくっつくように、ペーストがはみ出るくらい圧着させます!

また、ペーストはべたべたするため扱いづらいかもしれませんが、極端に少なくしたりすると電極が外れてしまいます。量にも注意です!

電極装着の場所

 

脳波記録では、10/20法に従って電極装着の場所を決めていきます!

☝10/20法

パブリック・ドメイン   /   File:21 electrodes of International 10-20 system for EEG.svg
アップロード者:Asanagi /   Wikipedia

 

 

 

  
http://1.bp.blogspot.com/-SC1-Iz3LR_M/UqA6RCyXF8I/AAAAAAAAbRM/afTajXun980/s800/line_winter_snow.png


【10/20法による電極配置の決め方】

  

①Czを決める

両目の間の鼻の付け根の凹んだ部分(鼻根)と、後頭部の1番突出している部分(後頭結節)を線で結びます。

さらに、耳のすぐ前かつ頬骨根部のすぐ真上にある陥凹する部分(耳介前点)を結びます。

この二つの線どちらも二分にする点をCzにします。

Czは、Vertex(頭蓋頂)とも呼ばれ、10/20法の中央部に位置する点です。

  

  

 

②正中線(鼻根~後頭結節)を分ける

 

 鼻根から後頭結節に向けて、Czを通るようにメジャーを合わせ、

鼻根→後頭結節を、10%、20%、20%、20%、20%、10%となるように分け、Fpz、Fz、Cz、Pz、Ozとします!

 

   

  

  

③左耳~右耳の線を分ける


左右の耳介前点とCzを通る線上にメジャーを合わせ、

10%、20%、20%、20%、20%、10%となるように分け、T3、C3、C4、T4とします!

続き

 

④外周線を分ける

 

さらに、Fpz、T3、Ozを通る外周の線上にメジャーを合わせ、

Fpz→Ozを、10%、20%、20%、20%、20%、10%となるように分け、Fp1、F7、T5、O1とします!

同様に、右外周線もFp2、F8、T6、O2と分けます。

 

 

 

 

⑤F3,P3を決める

 

Fp1とC3を結ぶ線の中点、FzとF7を結ぶ線の中点になる点をF3とします。

C3とO1を結ぶ線の中点、PzとT5を結ぶ線の中点となる点をP3とします。

同様に、F4、P4も決定します。

 

  

⑥耳朶

左右の耳朶の前表面を、A1、A2とします!

 

 

 http://1.bp.blogspot.com/-SC1-Iz3LR_M/UqA6RCyXF8I/AAAAAAAAbRM/afTajXun980/s800/line_winter_snow.png

 

①~⑥によって10/20法での位置を決定していきます!

左半分と右半分で別々に計測して位置を決定するので、左右非対称になってしまうことがあります。

脳波は左右差も重要な所見となってきます

左右対称になるように正しい位置につけましょう( `ー´)ノ