眠気が出現してうとうとしてくるとα波の振幅・出現量が減少し、その後消失していきます。
もう少し睡眠が深まると、低振幅なθ波が数個連なって出現してきます。
↑StageⅠ
α波の出現が減少しています。
パブリック・ドメイン / File:Sleep EEG Stage 1.jpg
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さらに睡眠が深くなり軽睡眠初期に入ってくると、
中心正中部に高電位で3~5Hzの
瘤波(hump)または頭蓋頂鋭波(vertex sharp transient)と呼ばれる波が
ぽつんぽつんと出現してきます。
ステージⅡから睡眠が深くなり、ステージⅢに入ると
2Hz以下で75μV以上のδ波が、20~50%ほど出現してきます。
CC BY-SA 3.0 / File:Sleep Stage N3.png
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レム睡眠=体の眠り であるため、このときに夢を見ていることが多いです。
脳波はステージⅠと似ていて、θ波が中心となります。
特徴として、のこぎりの歯のような波が出現してきます。(鋸波状波、saw tooth wave)
パブリック・ドメイン / File:Sleep EEG REM.png
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ステージⅠでの瘤波の出現に加えて、ステージⅡでは紡錘波(spindle)と呼ばれる
約14Hzほどの波が連続して出現してきます。(瘤波・紡錘波混合期)
↓
より睡眠が深まると、
瘤波は消失し紡錘波のみが中心・頭頂部優位に目立って出現します。(紡錘波期)
パブリック・ドメイン / File:Sleep EEG Stage 2.jpg
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↓
さらに睡眠がK複合(K complex)と呼ばれる波が出現してきます
K複合は、瘤波と紡錘波が結合したような形をしています。
睡眠中の音などの感覚刺激で誘発されたり、自発的に出現したりします。
パブリック・ドメイン / File:Stage2sleep.svg
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ステージⅢから深い睡眠に入り、ステージⅣとなると
δ波の出現が50%以上になってきます。
パブリック・ドメイン / File:Sleep EEG Stage 4.jpg
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