国際学会では大きく分けて「英語論文執筆」と「英語パワポ作成・口頭発表」の2つのことをやらなければなりません。
そのため、その2つについて役立ちそうな本をいくつか紹介したいと思います。
英語論文執筆に役に立つ本は理科系のための英語論文表現文例集 : ヘルプ・シートでかならず見つかるです。
この本は英語論文執筆初心者にありがちな、自分が知っている英語フレーズのみを繰り返し使ってしまい、論文が冗長に見えてしまうことを防ぐために使える本だと思います。
特に論文のセクションごとに表現方法がまとめられているので、自分の使用したい表現方法を見つけるのが容易かつ、多彩な英語での表現方法が載っているので英語論文執筆初心者の私には大変役に立ちました。
英語論文を読む時に見たことがあるような例文が並んでいて、「英語は読めるけど自分では使えない」を「使える」ようにすることができるようになるかもしれないです。
これである程度書いて指導教員に添削してもらう方針が一番いいのかなと思います。
英語パワポ作成・口頭発表に関しては4冊紹介します。
1冊目の国際学会English : 挨拶・口演・発表・質問・座長進行という本と2冊目の国際学会English口頭発表 : 研究発表のための英語プレゼンテーションは英語でプレゼンする時に使えるワンフレーズや英語で発表する際の進め方とそのフレーズが載っているもので、とても役に立ちます。英語での咄嗟の一言を練習していれば、わからない質問が来てもどうにか場面を切り抜けることができると思いますし、発表する際の進め方とそのフレーズを知っておけば安心です。
3冊目は研究発表ですぐに使える理系の英語プレゼンテーションという本です。
英語プレゼンテーションの内容だけでなく懇親会での英語も網羅していて、とても役立つと思います。
実際に今回参加した学会でも懇親会が開催されたので、同席した方々と英語で話さなければならないことがあったので役に立ちました。
プレゼンを伝わりやすくするためのtipsも豊富な上に、懇親会まで網羅している本は貴重なので学会前に読んでおくべき一冊だと思います。
4冊目は理科系のための入門英語プレゼンテーション
この本では、初心者用と中級者用にレベル別でプレゼン原稿を比較・解説しています。そのため、英語力に自信がない人が少しできるようになるまで、ステップアップして行くことができるような教材になっていると思います。
ざっと紹介しましたが、これら以外にも良い本はたくさんあると思うので、図書館を利用して探してみてください。
いずれの本も少し高いので買うよりは図書館を利用する方が効果的かと思います。
時間がなくても、パラパラめくって少し読むだけで当日の余裕につながると思うので、ChatGPTなどの生成AIや翻訳サイトに頼るだけでいいやと思わずにぜひ読んでほしいです。
過去の先輩方の英語論文に関するガイドや学会に関するガイドも面白いのでぜひ読んでみてください。(Cuterの歴史を感じますね)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
国際学会の準備や発表を通じて、「どのようにすれば自分のプレゼンがより伝わりやすくなるか」を深く考える機会になったと思います。準備の中で試行錯誤を重ねることが、確実に自身の成長につながると実感しました。英語に自信がない方も、ぜひ丁寧に準備を進め、国際的な場での発表を楽しんでいただければと思います。
私の学会発表の内容に興味を持っていただいて有難うございます。内容はほとんど「私の卒論ができるまで:柳龍臣(九州大学工学部・2023年卒)」と同じ内容になっていますのでそちらを参照していただきたいと思います。