九大図書館にあるおすすめ本紹介します！（2017年）: 【第4回】　夏休みに読みたい本

『実験医学』での好評連載と、そこに寄せられた留学体験記を加えまとめた留学ガイド。著者らが実際に体験した留学までのプロセス、苦労、悩みがギュッと詰まっていて、読者それぞれのケースに当てはめながら読むことができます。ただ留学を薦めるのではなく、家族構成、経済状況、現地での生活など、それぞれのメリット・デメリットを考えながら留学を成功させる教えが満載です。留学についてしっかりしたイメージを持つことができて、おススメ。

非帰国子女でずっと日本で育ってきた大学生だった著者が、国連職員として、世界中の人々と英語で仕事をする中で培った、英語学習法とどんな仕事でも役立つスキルとコミュ力を紹介していて、おすすめです。
英語はまず「聞く力」「読解力」を伸ばし、「話す力」と続き、「書く力」が最後の壁・・・　確かに言われればそんな気も。

この夏、旅に行き遅れてしまった。どこにも行けない、このまま２ヶ月も研究室に閉じ込められてしまうのか・・！
いや、でも、心は自由だ、どこにだっていけるはずだ。
というわけで、夏休みの予定がなくても、この本があれば大丈夫。池澤夏樹を語り手に、世界中の歴史と芸術に思いを馳せて旅に出ませんか。
来年の夏に行きたいところがきっと見つかるはずです。

【目次を読んで、気になる箇所だけを拾い読みするといいでしょう】
西欧文学を読んだり留学を志す学生には必須ともいえるキリスト教文化圏の背景知識。けれど一口にキリスト教といっても、教派によって大切なことや禁止事に幅がありすぎるため、多くの「キリスト教入門」は平面的で使いづらいこともしばしば。ですがこの本は、キリスト教の多様性と個性を教派毎に扱い、それぞれで大切にされていることの違いが丁寧に説明されていて目からウロコ！「赤毛のアン」でクリスマスの描写が全然ない理由が分かります。

テレビやニュースで目にする王室や各国首脳の晩餐会、「絢爛豪華だな～」で終わっていませんか？あの場で供されたワインの銘柄と食材を知れば、実はホスト側の本当の歓迎度や政治戦略が分かるのです！
これは美食の国フランスでは、特に顕著。
短命政権になることを見抜かれていた羽田首相には通常考えられないメニュー、日仏関係が進展しそうなときに訪問した海部首相には破格のメニューだったことが詳しく解説されており、グルメ本として読んでも面白い。

今までの人生で一度も「幸せ」について考えたことがない人なんていないだろう。「不幸」を取材することにうんざりした著者は、ある日「幸せ」を探して旅に出た！本書で紹介される国は10か国。お金があれば「幸せ」？税金を徴収されない「幸せ」？麻薬も売春もオールオッケーな「幸せ」？
「幸せ」ってなんだろう。
考えれば考えるほどわからなくなるけれど、読み終えた時、国の数だけ人の数だけ色々な幸せがあってもいいのかも、と思っちゃう1冊です！

世界30か国80人の、一日の食生活を紹介している本。
摂取カロリー順に紹介しているところが、面白い。
バングラディシュの家出少年の一日の食事は？ベネズエラの低所得者居住地区に住む女子高校生の一日の食事は？食事から、世界の人々の生活を見てみましょう。

世界30か国の家族の生活を、家族の持ち物とともに紹介する。
クウェートのお宅には24人掛けのソファーが、インドのお宅には大きなスパイスの入れ物が、ウズベキスタンのお宅には大量の絨毯が、そして日本のお宅には―。
古い本ではありますが、各国の事情を知ることができます。

最近の若い人はビールを飲まなくなったと言われていますが、夏といえばまだまだビール。
ビールの起源、ビールの製造工程や美味しい飲み方などを愛らしいイラストとカラフルな写真で分かりやすく説明してくれます。
この夏はビールのことを良く知って、さらに美味しく味わってみませんか？

お酒には肴が欠かせませんが、いざ用意しようとしてもなかなか決まらないことも多いのでは？
この本ではお酒と季節によってカテゴライズされており、その時、その気分にピッタリなレシピが探せます。
今の時期のオススメはワカモレ、タコススナックとコロナビールを用意してメキシコ気分を味わいましょう！

堺雅人主演の映画でも話題になったので誰しも「南極料理人」のタイトルに見覚え、聞き覚えがあるはず。映画では語られなかったディープな南極生活ももちろん面白いのですが、ともに過ごす8人の仲間の絆に地味にじんわりくるハートフルなエッセイ。登場する料理を作っているのが著者本人なので料理の美味さに言及はないものの、隊員の皆が「うまいうまい」と食べているので、かーなーり美味しいのではと思われます！
西村さんの料理は食べてみたいけど南極には行きたくないなあ……

映画版を観たことがある人も，実はあのシナリオが原作漫画の3分の1しかないことを知らない人は多いのでは．自然と人間の和解というテーマから，高度文明社会に生きる人間の呪われた宿命と新人類を期待することの功罪，等々…
1982年に宮崎が，このシナリオを「新しい神話」の提示という目的で描いていたことから分かるように，当時の日本の抱えた課題と苦悩，そしてそこからの脱却のための糸口がここではシンボリックに散りばめられている．
あなたはどう読むか。（全7巻）お取り寄せは計画的に。

大学からの5年間で400冊以上の本を読みましたが、小説の中で面白さNo.1です。ナポレオンがエジプトに遠征した折、エジプト側が敵を陥れるため面白すぎる物語を編もうとするお話です。
どんでん返しが重なりラストの落ちが全く読めません。
この本を読んで物語の登場人物のように、寝食を忘れて授業に出られなくなる怖れがありますので、夏休み中の読了をおすすめします。

失敗して落ち込む、もうイヤになって何も手が付かなくなる…
そんな経験は誰にでもあるはず。問題はその後どうするか。
できないとあきらめるのではなく、「ひょっとしたら」と思ってもう一歩踏み出せば、何か変わるかもしれません。
その「一歩踏み出す勇気」をもらえる本です。
時間のある夏休みに、この本を読んで、何かに挑戦してみませんか？

ある初夏の日、電車に乗っていた“イタル”。いざ改札を出ようとするとキップがない！！
イタルは、女の子に「キップをなくしたら駅から出られないの」と呼び止められ、連れて行かれたのは、同じようにキップをなくした子どもたちが暮らす東京駅構内の小部屋だった。彼らは“駅の子”として、駅を使う子どもたちの通学の安全を守るという仕事があった。読めば、電車の旅に出たくなる夏の冒険ファンタジー。

死んだらどうなるのだろう。
同級生の母の死をきっかけに、“死”というものに興味をもった少年3人は、もうじき死ぬらしいと噂になっているおじいさんの観察をすることにした。
その後、観察していることをおじいさんに気付かれ、少年たちとおじいさんの夏が始まる。おじいさんとの交流によって成長していく少年たち。
ちょっと切ないひと夏の物語。

夏休みを迎える終業式の日、目撃したクラスメイトS君の首つり、忽然と消えたその死体、そして「僕は殺されたんだ」と訴える、あるものに姿を変えて僕らの前に現れたS君。
僕と妹は死んだ彼の無念を晴らすため、事件を調査し始めた・・・
読む人によって評価がはっきり分かれるとってもクセが強いのがこの作品。読後の解釈によっては背筋ゾクっとします。
読んでみれば衝撃受けること間違いなし！

大学に入ったものの、大学生らしい生活していない・・。そんな、あなた。
大学生らしい生活って何ですか？この問いに即答できなかったら、すぐさまこの本を読んでください！え、リア充のことだって？愚か者。
この本を読んで思い直してください。真面目にばか騒ぎし、詭弁を語ることに自己陶酔し、しかしウブで憎めない大学生たちの日常があふれています。
あーー、詭弁論部に入りたい、パンツ総番長とお近づきになりたい、古本市に行きたい、夏の京都の夜を歩きたい。

【あるホラー好き職員による怖さ指数】
★★☆☆☆


担当職員がホラー苦手なため、レビューできません。。
（大学生が主人公の、ホラーというよりファンタジー系のようです）

【あるホラー好き職員による怖さ指数】
★★★☆☆


担当職員がホラー苦手なため、レビューできません。。
（バイオ系研究者が主人公の、映画化もされた有名な作品）

【あるホラー好き職員による怖さ指数】
★★★★☆


担当職員がホラー苦手なため、レビューできません。。
（ホスピスで終末期医療に携わる精神科医が主人公のようです）

【あるホラー好き職員による怖さ指数】
★★★★★


担当職員がホラー苦手なため、レビューできません。。
（2話目の『密告函』が一番怖いそうです）

【あるホラー好き職員による怖さ指数】
★★★★★


担当職員がホラー苦手なため、レビューできません。。
（京都の花街で舞妓見習いとして稽古を積む少女の話のようです）