Skip to main content

設計事務所のお仕事 建築家になりたい方へ: 実務に必要な図面の種類を知ろう

図面の種類



学校の授業では、実務に必要な図面の種類についてははっきりとは教えてもらえません。

しかし、実際働くと、建築意匠設計事務所では以下のような図面が求められます。

これらの図面はgoogleなど、検索エンジンで図面名を検索すれば

どのようなものか見れるので、興味のある人は検索してみると、どのような図面か

わかるはずです。







図面の種類(意匠図)

1図面リスト

 …各図面の図面番号と図面名が記されたいわば目次です。

2建築概要・付近見取り図(位置図)

 …建築物の所在地や用途地域(※1)、建ぺい率(※2)や容積率(※3)、その地域にかかる制限などや建物の構造など

  建物の敷地と建物そのものに関する概要(建築概要)・建物の所在地がわかる地図(位置図)です。

3敷地求積図・求積表(敷地面積を計算する表です)

 …敷地の面積は三角形になるように敷地を切りながら面積を算出していきます。

その時の算出の根拠になる図面。敷地面積の計算をするだけなので、新米設計士が任されることが多い図面です。

4求積図・求積表(建物についての求積)

 …建物についての面積表です。建築物の各階の床面積を算出していきます。

床面積には容積率算出のための延べ床面積と建ぺい率算出のための延べ床面積があり、両方とも算出しておきます。

法規と照らし合わせながら決まりに沿って算出する必要があり、これも新米設計士が最初に任されることが多い図面です。

この面積関係の図面はややこしく最初は戸惑うので、法規の算出方法をよく読んである程度頭に入れておくとよいでしょう。

5仕上表(内部仕上表、外部仕上表)

 …建物の仕様(床材、天井や壁に貼る壁紙や吹き付け方法など)の詳細を示す図面で内部、外部について作ります。

建築材料は種類が多すぎて一度には覚えられないので、図面をみながら、徐々も覚えていくと良いでしょう。

6配置図

 …敷地のどこに建物が配置しているのかを示す図面です。敷地境界から建物がどれくらい離れているかなどを示し、

法規チェック表などでもベースに使うので、2度手間にならないためにも正確に作っておく必要があります。

確認申請の時に必要な図面です。

7平面図

 …建築図面と言った時に皆さんがまず一番最初に重い浮かぶ図面です。

建物の部屋の配置などを真上から見た図面(間取り図)のことです。

基本中の基本の図面であり、建築のほとんどを左右する図面になります。

これを作るためにはゾーニング(人々の動線を考えつつ部屋などを配置すること)の技術が必須であり、

平面図を見ただけで建物を3次元の立体に見る(鳥瞰的に見る)ことができるスキルも必要になります。

これは訓練でできるようになります。

いつも建築雑誌や建築の本などで図面から立体を想像できるように考えながら見るように心がけましょう。

また建物の構造別の柱の大きさや基本的なスパン、壁厚はおさえておきましょう。

8立面図(東・西・南・北各1面ずつ)

 …建物を東、西、南、北の4つの方向より見た図です。いわゆる外観の図面です。

建築家を目指すのであれば、立面図と平面図をリンクさせながら空間構成を考えていく必要があります。

美しい建物のかたちと機能的かつ心に訴えかけるような空間この2つをいかにうまく組み合わせるかが重要になります。

これは設計コンセプトにもつながりますので、ゾーニングや造形はしっかり勉強しておきましょう。

9断面図(X-X'断面、Y-Y'断面など2面以上)

 …建物を垂直に輪切りした時の図面です。

(平面図は水平に輪切りにしたもの)床高や、天井高、各階の高さが決まったら、それをもとに、

平面図から描けるようになりましょう。梁の位置の確認も忘れずに。)

10平面詳細図

 …平面図の詳細な図面です。壁厚の詳細やおさまり、各部屋の床面積や仕様などまで詳しく記載します。

(仕上表とリンクしています)

11断面詳細図(矩計図←「かなばかりず」と読みます。読めないと恥ずかしい思いをするので必ず覚えておきましょう。)

 …断面図の詳細な図面です。床厚、壁厚の詳細やおさまり、仕様などまで詳しく記載します。

(仕上表とリンクしています)

12建具表・建具案内図

 …建物に使用する建具の詳細を示した表とその場所を示した案内図のことです。

建具の姿図を記載して、各々使用を記載します。

※よく使う建具番号:AW=アルミウインドウ(アルミサッシのこと)、WD=ウッドドア(木製ドアのこと)、

SD=スチールドア(鋼製建具のこと)

他にもたくさん記号がありますので、徐々に覚えましょう。この図面も新米設計士が任されることが多い図面です。

13法チェック表

 …高さ制限のチェック、採光・換気・排煙のチェック、シックハウスについての設備チェックなどいろいろな

チェック項目がありますので、法規と照らし合わせてチェックしていく図面です。

14部分詳細図

 …その他各詳細図、家具や、部分のおさまりの詳細を書く図面です。


◎ポイント◎

人に見せた時に分かりやすい(理解しやすい)図面にします。

建物を作る時には自分で描いた図面が、非常にたくさんの人の目に触れます。

上司や施主だけでなく、確認審査機関や、その他届出が必要な場合は役所、構造設計事務所、

電気、衛生の設備設計事務所、建具屋さんやその他家具や材料を注文する時にお願いする建築資材メーカー、

施工会社または大工などなど、他にもたくさんいます。

例えば、確認申請の審査機関を例にあげると、先に確認申請で必要なチェック項目を覚えておき、

それをチェックする人の立場に立ってチェックがしやすい図面を描くように心がけておくと、

確認申請の審査などにも通りやすく、スムーズに進むため、仕事ができる人に見られやすいというわけです。




製図の実務で使っていたオススメ本(ゼロからはじめるシリーズ)