細胞培養の際に問題になるのが細胞のカビや酵母、マイコプラズマによる汚染
(コンタミネーション、コンタミ)です。
これらは、細胞の成長スピードに比べ非常に速いスピードで成長するため、
培養中に混入してしまうと細胞の成長を妨げてしまいます。
コンタミしてしまうと、せっかく愛情をこめてお世話してきた細胞は死んでしまったり、
作業台やインキュベータ、ときには実験室全体の消毒をしなくてはならなかったりと、とても大変です。
おそらく、細胞培養をおこなっているすべての人の悩みがコンタミだと思います。
細胞培養をどれだけ注意しておこなっても、コンタミはときどき起きてしまいますが、
コンタミがおきる確率は出来るだけ低くしたいですよね??
そこで重要となるのが、滅菌や無菌操作によって
実験環境に菌を持ち込まないことです。
ここでは、まず
滅菌の種類とその対象
について解説していきます。