細胞培養の最大の敵であるコンタミは、大半が空気や、滅菌不十分な機器の使用によって
雑菌が運ばれることによっておきます。
しかし、忘れてはいけないのが実験をする人もコンタミをおこす大きな原因であるということです。
実験前にどれだけ丁寧に手を洗っても雑菌はゼロにはなりません。
細胞の成長スピードに比べ、細菌やウイルスの増殖スピードは速いため
少量でも混入すると細胞が死んでしまうことがあります。
そこでキーワードとなるのは無菌操作です。
言葉通り、無菌状態で操作を行なうことで、
具体的には滅菌した器具、試薬を用いて、細菌を混入させないような実験手順をとることです。
無菌操作で大事なことは、どこが不潔でどこがきれいか?
を明確に区別することです!
実験を行なう部屋の環境や設備によって異なりますが、
無菌室やクリーンベンチなどを適切に使用し無菌環境を保つようにします。
*実験施設への入室のルールなどは、同じ研究施設の人に尋ねましょう!
使用する人全員が適切に使用しないと無菌状態を保つことが出来ません!